JICA海外協力隊の世界日記

コスタリカ便り

あのJAWSが出現!?

みなさんは「ジョーズ JAWS」という題名の映画をご存知でしょうか?

1975年にハリウッドのユニバーサルスタジオで作られたヒット映画です。

主人公は巨大なホオジロザメで、第1作は、アメリカ合衆国東海岸のアミティという田舎町のビーチで、夜、海で泳ぎはじめた若い女性が「ダン・ダン・ダン・ダン、ダッ・ダッ・ダッー!」という効果音とともにサメに襲われるシーンから始まります。

あのJAWSが昨年7月にコスタリカの太平洋側にある有名なタマリンドビーチに出現!したのです。被害者は59歳のアメリカ人観光客で、サーフィンに乗って遊んでいたところ、突然右足を噛まれてしまいました。そして、血を流しながら必死の思いで何とか砂浜に辿り着き九死に一生を得たということです。

実は・・・このJAWSはサメではなく、何と!ワニ(クロコダイル)だったのです。

「何故、ワニが海に?」と信じられないかも知れませんが、遠浅のタマリンドビーチは自然保護区である密林と繋がっていて、そこから流れてくる川の河口があります。どうやらそのワニは汽水域になる河口までやってきて潜んでいたようです。

タマリンドビーチはサーフィンのメッカとして有名で、この事故はネットなどで瞬く間に国内外に広まりました。そのためにタマリンドを訪れるサーファーが激減したといいます。

この事態に焦った地元の観光協会は、10月になってから国に対してワニの捕獲を要請し、その後まもなく捕獲した!(?)という記事が新聞に載りましたが、肝心のワニの写真や映像が発表されなかったので、真偽のほどは定かではありません。

最初の写真は事故が起きた砂浜に続く河口付近のものですが、乾期に入った現在では観光客が戻り多く人がサーフィンを楽しんでいます。

きっと、半年前のあの事故はもう過去の話なのでしょう。

次の写真は、昨年10月に当地の新聞「La Nación」誌に掲載されたもので、立て看板に「遊泳禁止」、「エサを与えるな」と書かれています。

ところで、信じられないかも知れませんが、コスタリカには全長4メートルにもなる大きなワニが川や池に生息しています。橋の上から川面にいるワニを見ることも出来ます。そして、これまでに川岸で昼寝をしていたり、水浴びをしていたりしていた人たちがワニに襲われて命を失っています。

また、人間のみならず、牧場にいる牛や馬が水路を伝って入ってきたワニに襲われ喰われてしまっています。コスタリカは自然の豊かな国ですが、こういう危ない一面もあるのでくれぐれも気を付けましょう。

最後の写真は、気分を変えてに可愛いワニのぬいぐるみ達です。

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