「カクラ、カクラ、ちょっとずつ。」(野口隊員は帰国しました。)

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野口 はるな
(神奈川県)

ボランティア/職種
青年海外協力隊
学校保健
派遣国
アフリカ
ガーナ セントラル州 エクムフィ郡
一言メッセージ
カクラ、カクラ=現地語でちょっとずつ。この出会い、この瞬間を大切にしながら。日々のGhana Lifeや活動のあれこれ、「保健だより」をガーナよりお届けします!

 

大人になる、じゅんび。保健クラブのはなし。

2018.07.30

活動

\Mema hom aha (ミマホマーハ)!/

現地語で「みなさん、こんにちは」。

今回は、学校保健のモデル校※でおこなった「Health Club(保健クラブ)」についてお話しします。

(※モデル校については最後に↓)

今回のクラブでは、“女性の生理について”の勉強会をおこないました。

なかなかハードルの高そうなこのトピックを選んだ理由。それは、モデル校の学校保健担当の先生と「次のトピックどうしようか?何に興味ある?」と話し合ったとき。その先生が「女子生徒の生理痛についてはどうだろう?」と自ら提案してくれました。男性の先生だったので少し意外だったのですが、本人いわく、ふだん学校で、ひどい生理痛に苦しんだり、生理が理由で欠席してしまったりする女子生徒を目にするからだそうでした。それを聞いて、「それ、すごくいいね!!」と思わず即答していました。

そして、せっかくやるのであれば、生理(月経)のしくみや、生理時の不快な症状とその対処法についても話すとよいかも、と内容をきめていきました。また、この地域の健康課題として“若年妊娠”があり、性に関する教育の必要性を強く感じていました。なので、女子だけでなく、男子にもきちんと聞いてもらったほうがいいよね!ということになり、いつもどおり男女一緒でクラブミーティングを行うことに。男の子たちに、生理時いつも女性がどんなに“大変”で、“いたわるべき存在”か、を知ってもらうこと。それが今後、さまざまな場面で女性を大切にしようと思えるきっかけになったらよいなと私たちは考えました。

■当日の内容■

① はじめに(by ノグチ)

② 生理のしくみ(by 理科の先生)

③ 生理痛など、生理時の症状と自分でできる対処法(by 学校保健担当の先生、ヘルスケアワーカー)

④ 生理時のケアについて(by 教育事務所の同僚)

このように、当日は様々な人が先生となって話してくれました。理科の先生や、今やお決まりとなった、地域のヘルスケアワーカーさん(医療にたずさわる人)、教育事務所の同僚2人と、スペシャルゲストが大勢!事前の教材づくりは主にわたしが、当日話すのは主に先生たちがやってくれました。ほんとうに多くのひとによって作り上げられた保健クラブとなり、とても素敵な時間となりました♪

日本の学校で、指導をおこなっていた頃と同じように、「生理(体の変化)には、個人差があること」、「生理がきたというのは、大人になる準備で、幸せなことと」「困ったときは信頼のできる大人に相談してね」といったメッセージを伝えました。

また、国は違えど、日本の子どもたちと反応は同じなのだと思ったのは、「みんな、もともと目にも見えないくらいの、小さな、小さな、たまご(卵子)だったのが、ここまで大きくなったんだよ。いのちって、すごいね。神秘的だね。」という話をしたときでした。ほぉ~っと、真剣な顔をしている子どもたちが、とても愛おしかったです。

「1時間で終わらせようね。」とはじめた今回のクラブでしたが、ガーナの先生たちはしゃべることが本当に大好き!みんな自分が担当するトークについつい熱が入り、長引いていき、子どもたちからもたくさん質問が出たので、時間は大幅に超過しました。でも、それだけ真剣に考えてくれた証拠ではないか、ということで、もうすべてOK!!はじめる前は、性のはなしに、子どもたちがどんな反応をするのかな~と思いましたが、最初に学校保健担当の先生が「大切な話であること」を前置きとして話してくれていたので、子どもたちもふざける様子なく、思った以上に真剣に参加しているように見えました。ガーナの良いところはシリアスになりすぎないところ!時折、先生が冗談もまじえ、場の雰囲気を作ってくれていました。

終えてみて、とても意義のある実践的な試みだったのではないかと思います。そして、参加した子どもたちが、今回得たものをまたさらに、友達へ、家族へ、と伝えてくれるといいなと願っています。次は、男性の体についても加えたり、妊娠のしくみについても扱えるとよいのかなと思うので、また担当の先生と相談していきたいところです。

子どもから子どもへ。子どもから地域へ。そんな学び、啓発をめざして。何より、先生自身も、参加する子どもたちも、みんなが楽しめるような、そんな保健クラブが続いてほしいです♪ ------------------------------------------------ (※)モデル校とは? わたしの活動する郡には、学校保健のモデル校が2つあります。学校保健の分野をガーナでは「SHEP(シェップ):Scool Health Education Programme 」とよびますが、学校レベルでは、まだまだ活発な実践がなされていないのが現状で、まずはモデル校から実践をかさね、そこでの活動や成功事例を郡内でシェアしていこう!という取り組みです。前のカウンターパート(活動上のパートナー)と学校を選びました。 モデル校ではおもに、 ・Health Club (児童保健クラブ)の支援 ・手洗いの設備、First Aid (応急手当)ボックスなどの整備 ・関係者との連携 (先生たち、PTA、地域の住民、医療職など) ・日々の健康観察の導入 などをおこなっています。 ------------------------------------------------