JICA海外協力隊の世界日記

モロッコ便り★ハムドゥリッラー

活動について

みなさん、こんにちは。私の任地の村落部では草花が咲き始め、春の訪れを感じます☆今回は、私の配属先と活動内容についてご紹介します。

私の配属先は、保健省の地域保健課という県内の39か所の保健センター、簡易診療所、巡回診療業務等を担当する部署です。

母子保健、家族計画、予防接種、学校保健、結核対策、疫学、慢性疾患、眼科疾患、癌疾患、巡回診療等の各分野に担当者がいます。

*保健センター…診察、処置、妊婦健診や乳幼児健診、家族計画等を行う公立の施設。医師と看護師がいる施設、看護師のみの施設がある。分娩施設がある保健センターもある。

私は助産師として、保健センターでの妊婦健診に関する支援、妊産婦への啓発、母親学級の運営・実施に関する支援を行うことを目的に派遣されました。

私の配属先は、ボランティア受け入れは初めてということもあり、「ボランティアって何?研修生?」という感じでした。特に期待されていることもなさそうな…そのため、活動の第一ステップは、職場の人に自分を知ってもらうことでした。

少し配属先に慣れた後、都市部の保健センターの産前・産後健診の見学を開始。健診等を見学し、何をしているのか拙いフランス語で質問して…と少しずつモロッコの医療現場について知っていきました。

モロッコでは、協力隊員は注射やお産等の医療行為が認められていません。日本で行っていたことがモロッコではできないという状況や、頭で考えていることがあってもそれを上手く伝えられず行動にできない状況に、日々葛藤を抱きます。でも、可愛い赤ちゃん達、お母さんとのちょっとしたやりとりに元気をもらえるので、保健センターに行くのは楽しいです☆

さて、モロッコでは、派遣約6か月後に活動計画をもとにJICAと配属先と活動方針についての会議を行います。12月に私も活動計画を立て、配属先にて発表・会議をさせてもらいました。

任地では母親学級は普及しておらず(1か月間毎日、5か所の保健センターを周って母親学級が行われたのは1回だけ…)、妊婦健診の方法や質が保健センターにより異なるという現状があることから、次の2点を活動の柱としました。

  1.母親学級の普及・定着および質の向上を図ること

  2.産前・産後健診の質の向上を図ること

フランス語での初めてのプレゼン。とても緊張しました。言葉に詰まった時は、いつも私を助けてくれる医師がそっと教えてくれました。

配属先の人に、私が考えていることを知ってもらう良い機会になったと感じています。活動計画をもとに、その他にも自分にできることがないか探しながら活動していければと思います☆

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