2024/12/13 Fri
観光
バスのはなし その2


Zdravo! ズドラヴォ
セルビア観光隊員の星野です。
あっという間に、今年も残すところ2週間と少し。
旧暦、セルビア正教のクリスマスは1月7日、元旦は1月14日とのことで、年末年始は通常稼働。
気づいたら年を越していそうな気がします。
冒頭の写真は、初夏の首都。
青空が、、、恋しい、、、!
さて、前回は長距離バスについてのはなしでした。
今回は、市内観光に便利なベオグラード市内の公共交通機関について、お話ししたいと思います。
最後におすすめアプリも載せています。
市街地では、バス、トラム、トロリー、タクシーが運行しています。
‐ バス・トラム・トロリーの乗車券は一律、一枚買えばどれでも乗車・乗り継ぎできます。
‐ 90分(50rsd/70円)、 1日券(120rsd/165円)などがあります。
‐ SMS・アプリ・車内・街中のキオスク で購入可能です。
車内は混雑していて買いづらいことが多く、キオスクは取り扱い店が少ないので、SMSかアプリ経由の購入がおすすめです。
購入は簡単。アプリ経由でクレカ払いか、
セルビアのプリペイドSIMを使用している場合は、SMSで#9011に「A90(90分)」または「A1(1日)」とショートメッセージを送信するだけで購入が完了します。
乗車券は途中乗車してくる係員が抜き打ちでチェックします。
BEOGRAD +plusという公式アプリは、停車駅ごとに振られた番号を入力すると、何番のラインがあとどれくらいで来るかなど、車両の運行状況が一目で確認できて便利です。
現在地と連動して、最寄りのバス停や待ち時間、路線ごとのルートなどを確認することができます。

ベオグラードは車の渋滞が長年問題になっています。特に朝と夕方16時以降のラッシュは深刻。もちろん上記の交通機関も渋滞に巻き込まれます。
隊員の間では渋滞の際、専有のレーンがあるトラムがまだましだと話しています。
なのでバスかトラムか、迷ったらトラムで!
ちなみにタクシーですが、
残念ながら流しのぼったくりが多いので、アプリ利用をおすすめします。
停車中も、メーターの赤いランプが消えずに、点いたままの車両は要注意だそう!
また、市街地の鉄道駅は
‐ Railway Station Beograd Centar(通称:Prokop プロコプ)
‐ Novi Beograd ノビ・ベオグラード があります。
そして、セルビアの公共交通機関といえば、、、
ユーゴスラビア紛争後の2003年に、日本政府が寄付した「黄色いバス」が有名です。
市民の足として大変親しまれ、戦後復興を強力に支えました。
さらに、JICAによる技術協力「ベオグラード市公共交通改善プロジェクト」も実施されています。
寄付された93台は20年以上市内を走り続け、今年11月に引退しました。
日本から来たと言うと、黄色いバスの国!と親しみを込めて言ってもらえることがあります。
国際協力の大切さと、その積み重ねが良好な国交を形づくっていくのだと感じます。
もう黄色いバスはいないけれど、市民の生活にとけこんで、貢献するような日本の何かが、これからもつづいていってほしいと思います。
JICA公式サイトより借用。安全で効率的な運行を可能にする、日本の知見を活かしたJICAのバスサービス事業協力は世界中に広がっています。
今回は以上になります。
とてもリーズナブルで、便利なセルビアの公共交通機関。
ぜひ観光のおともに、ご活用ください。
今後、おすすめの観光ルートなどもご紹介したいと思います。
それでは
Ćao!
☆彡おすすめアプリ☆彡
バス・トラム・トロリー:BEOGRAD +plus(Android/iOS)
タクシー:CAR:GO(Android/iOS)、Yandex Go(Android/iOS)、Pink taxi(Android/iOS)
長距離バス:POLAZAK
Google Mapも各種乗換案内対応しています。まだ運休情報などはカバー弱い印象です。
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