JICA海外協力隊の世界日記

セルビア便り

【国内大会】 Kragujevacでの大会の話し

こんにちは!Toshinariです!

今回の世界日記では、先日おこなわれたKragujevacでの大会を書いていこうと思います。

Kragujevacとは首都Belgradeから南に車で1時間半ほど行ったところにあり、セルビアで第4位の大きな街です。セルビアの過去には王国になったり、帝国になったり、公国、ユーゴスラビアと様々な道を辿っていますが、Kragujevacは一時期国の首都になったことがある街です。

今回の大会では、KragujevacにあるRyujinという道場とセルビア剣道連盟が主体となって、セルビア国内大会とくに初心者、初級者を対象にした大会をおこないました。

当日、私は審判として大会をサポートし朝から夜にかけてまで審判を行いました。

今回の大会ではおおよそ70名程度の参加者で大会を行いました。

試合のカテゴリーは大変多く、キッズ、ジュニア、ジュニアレディ、シニア、シニアレディ、段、オーバー40歳の個人戦をおこなってから級の団体戦がありました。

団体戦は3人制であり、小さい子供たちからめちゃくちゃ体格の良い大人までが競い合いました。

こういった大人と子供が同じカテゴリーで戦うスタイルは日本ではなかなか無いので、面白いなと感じる反面、怪我をさせないように審判をしないといけないという、いつもは感じない緊張感がある試合となりました。

試合の中身に関して言うと、良いところと悪いところがあった1日でした。

良いところは、各カテゴリーの中で”技を繋げて試合を展開していく”という選手が増えてきていることです。

赴任して最初に感じたことは、”身長もスピードもあるのに技を単発で終わらせている”。めちゃくちゃもったいないなって感じました。

赴任して10ヶ月になりますが、少しずつ技を繋げる意識も芽生えてきて、元々実力のある選手たちは考えなくても技が繋がるようになってきました。

初心者、初級者たちはこの意識を持って稽古に取り組んでいけば、セルビア剣道の力が底上げされるだろうと思います。

逆に悪かった点で言えば、試合の取り組み方?態度?についてです。

これは主にキッズ、ジュニアの世代なのですが、どうしても試合の中で相手選手の打突ミスで防具以外のとこに竹刀が当たると、すぐに止めを要求するか最悪その場に立ち止まってしまい試合をストップしてしまいます。

キッズの世代は、理解は出来ますがジュニア(15歳から18歳ぐらい)はある程度、我慢して欲しいと思いました。また止めを要求するのも、まだ円が切れていない間合いで宣告するため、反則を与えないといけないという状況が多々ありました。

今後もこのような細かい部分をしっかり教えていかないといけないなと再認識しました。

*写真は女子の試合

IMG_8474.jpg

全体を通してみて今回の大会も大成功になったと思います。

セルビア国内では年間を通しても、6回程度しか公式大会がないため選手のモチベーションの維持や競技力の向上が難しいところがあります。

こういった大会を、各道場が率先して企画し開催することはセルビア剣道の発展に繋がっていきます。私自身も各大会のサポートやたまに出場して選手のやる気を引き出していきたいと思います。

今回の世界日記は以上になります。

今後もセルビアでの生活や剣道についてどんどん発信していきますので、今後もご拝読いただけると幸いです。

ではまた〜!Ćao!!

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