JICA海外協力隊の世界日記

セルビア便り

【国際大会】バルカンカップでの結果報告!

今回の世界日記では、先日行われたBalkan Cupの試合報告をおこなっていきます。Balkan Cupとはバルカン地区の小さな剣道連盟が、自国の競技力を上げていき西欧の競技力の高い国に追いつけ・追い越せで行われる大会です。今回の大会では、クロアチア、スロベニア、モンテネグロ、北マケドニア、ギリシャ、トルコ、ブルガリア、セルビア、ルーマニア、マルタの国々の選手がモンテネグロの首都であるポドゴリッツァに集まり大会が行われました。

私はセルビアチームのコーチ兼審判として参加をしましたが、ほとんど審判で手一杯でありコーチとしての役割は果たせなかったです。

ですが、参加者も多く非常に盛り上がった大会となりました。

まずは大会結果から報告します。

個人戦では、少年A〜Cまでのカテゴリーがあり、それぞれの部でセルビア選手が優勝することができました。女子シニアでも、セルビア選手が優勝、男子シニアでは準優勝という結果で実力を発揮することができたかなと感じました。

しかし、団体戦では女子シニアでは優勝することができましたが、ジュニア、男子シニアは3位という結果になりました。

内容を見てみると”セルビア選手は団体戦でチームになれていない”と感じます。イメージで言うと、個人戦を5回繰り返しているだけと感じます。それぞれの任務をあまり理解せず、とりあえず自分が勝てば良いかといった様な感覚です。極端に言えば。。。

そのため、他のチームでここはポイントをゲットして、あとは無理をしないといった作戦を取られると一気にやられてしまうといった形で負けてしまいました。

一人一人の実力はあり、優勝できる力があるにも関わらず負けてしまう分、ストレスが溜まってしまう結果となりました。

今後の展開では、まずは強いチーム作りがマストになってきます。また試合の戦い方やうまさを身につけなければならないと感じます。試合の戦い方というのはチームで情報が共有され、誰がどういった戦い方をするのか?どこでポイントを取るのかといった、”計算ができる選手”を育てていくことです。また試合のうまさとは、反則か反則ではないかというグレーなゾーンをついた攻撃や防御ができる選手の育成です。

剣道の醍醐味である正々堂々といった剣道は、セルビア選手にとっては得意ですが、それだけではヨーロッパまたは世界で戦っていけません。

こういった技術と力をつけていき、”勝つべくして勝つ”チーム作りをやっていきたいと思います。

現在、セルビアに着任して1年が経ちました。2年間という短い期間で自分ができることはとても少ないですが、できることを一つずつやっていきたいと思います。

今回も読んでいただきありがとうございます。

今後も定期的に世界日記を更新していきますので見ていただければ幸いです。

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