JICA海外協力隊の世界日記

セルビア便り

上段セミナー開催!

今回は7月の後半に行われた上段セミナーについて投稿します。

主催は私の友人であるセルビア選手が、イタリアの先生2名を招待し2日間のセミナーを行いました。

イタリアの先生は、両名とも過去の世界選手権でイタリア代表でご活躍されていた先生です。

今回のセミナーでは上段に構える選手を集中指導する、ちょっと変わったセミナーでした。

理由はいくつかあるのですが、大きくはセルビア国内では日本と違い上段の選手が非常に多いということからです。

セミナーに参加しても基本的には中段の選手を対象とした稽古や説明が多いということがあり、それならば上段の選手を招待して教えてもらおうとなったのが経緯です。

DSC_1646.JPG

今回のセミナーでは私自身も指導するというよりも、教えてもらう側に立ち上段に対してもう一度考えてみることにしました。

実際に上段に構えて稽古したのですが、間合いの違いや片手技の難しさ、常に喉元を狙われている恐怖感がすごかったです。剣道をこれまで23年ほどおこなっていますが初めての感覚で新鮮でした。

常日頃から上段に構えて剣道をしてる人を改めて尊敬する日になりました。

DSC_1656.JPG

今回のセミナーでは、上段に構える選手だけではなくて中段の構えの選手にも参考になった良いセミナーだったと思います。

上段に構えて実際に体験してみて、”上段の選手がどういったところを狙っているのか?”また”どういったところで攻め込まれると嫌なのか?”といった相手の立場になって考えるきっかけになったのではと思います。

日本の文化的価値観である”気配り”ですが、日本人が考えるよりもすごい才能だなと海外にきて再認識します。これを対人競技に当てはめた時に自然と相手の立場を考えて、次の行動を予測する技術が備わっています。

今後はそういった技術を、セルビアの若い選手たちに伝えていけるように指導していきます。

また私自身の話になるのですが、YouTubeを活用してセルビアの文化や仕事である剣道についてをVlog形式で投稿しています。

JICA海外協力隊についてや、協力隊員の現地での活動等、気になる方がいましたらぜひご視聴ください!!

https://www.youtube.com/@TOOOSHIII

DSC_1752.JPG

SHARE

最新記事一覧

JICA海外協力隊サイト関連コンテンツ

  • 協力隊が挑む世界の課題

    隊員の現地での活動をご紹介します

  • JICA 海外協力隊の人とシゴト

    現地の活動・帰国後のキャリアをご紹介します

  • 世界へはばたけ!マンガで知る青年海外協力隊

    マンガで隊員の活動をご紹介します

TOPへ