JICA海外協力隊の世界日記

セルビア便り

リラニエのはなし

Zdravo! ズドラヴォ

セルビア観光隊員の星野です。

連日30度を超える7月につづいて、猛暑の8月がやってきました。

セルビアの夏はとても暑いです。

比較的湿度は低いですが、じりじりと照りつける太陽の日差しは日本のそれよりも強いような気がします。最近は温暖化の影響か、ゲリラ豪雨や時には竜巻や雹まで降ったり、ひどい湿気の日もあったりと異常気象もよくみられます。

日照時間がとても長く、8月1日現在の日の出は05:31、日の入りは20:08と、約14時間半もあり、この時期は老若男女問わず、夜遅くまで長い一日をたのしんでいます。 

 

さて、今回は任地ロズニツァで有名な、Lilanjeリラニエ についてお話ししたいと思います。

Lilanje リラニエ

毎年7月11日、聖ペタル・聖パウロの日(7/12)前夜に行われる火祭りで、

セルビアを含む南スラブ地域に昔からある習わしです。

諸宗教により祝日の呼び名や、ユリウス暦かグレゴリオ暦かで日にちが変わるようですが、どれも日が落ちたあと、火を灯して悪霊を追い払い、人々や家畜、畑を守ると信じられています。

Lilaリラ とよばれるたいまつ(写真上)は、桜や白樺の木の皮を乾燥させて、榛(ヘーゼル)の枝に巻き付けたもの。Lilanjeが近づくと街のあちこちにLila売りがあらわれます。当日は街の広場や交差点など、人が集まるところに火が焚かれ、子供や若者を中心にLilaに火を灯します。

ロズニツァではこの伝統を後世に伝えるべく、街をあげてLilanjeをおこないます。

ロズニツァ観光協会より提供
メイン.jpg

写真はメイン会場の教会前。

民族舞踊が披露されたあと、夕闇の中に光の海が広がります。

遠い昔から続く、夏の夜の火祭り。

なにか原始的な感動を覚えます。

光の道.jpgメイン2.jpg炎.jpg子どもたち.jpg教会前にて.jpg

それでは

Ćao!

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