JICA海外協力隊の世界日記

ブータン便り

ブータン伝統音楽鑑賞会+体験会

Kuzuzangpo la!ブータンで音楽隊員として活動中の浅井です。

今回は、私の配属先で5年生を対象に開催した「ブータンの伝統音楽鑑賞会と体験会」の様子をお届けしたいと思います。

この会を企画した背景には、ブータンの子どもたちが伝統楽器にふれる機会がほとんどないという現状があります。日本では学習指導要領により和楽器を演奏することが必修とされていますが、ブータンでは音楽そのものが正式な教科ではなく、音楽発表会や合唱コンクールといった音楽に関する行事もありません。また、私自身はブータンの伝統音楽を専門的に教えることができないため、プロの演奏者の方々に依頼することを考えました。

今回、来ていただいたのはTPAMD(Traditional Performing Arts and Music Division)の皆さんです。TPAMDの皆さんはツェチュなどの大きなお祭りで演奏するほか、国外でも演奏活動を行っている伝統音楽のプロの方々です。

当日はまず、楽器の紹介をしていただき、その後子どもたちは希望した楽器に分かれて実際に体験しました。

ブータンの伝統楽器はヤンチェンと呼ばれる打弦楽器、ダムニェンと呼ばれる撥弦楽器、ツィワンと呼ばれる擦弦楽器、リムと呼ばれる木管楽器の4つがあります。

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子どもたちは普段目にすることのない楽器を前に、目を輝かせながら順番に音を出してみたり奏法を学んだりしました。

イベント後に行った振り返りでは、「伝統楽器を体験できてとても楽しかった」、「もっと伝統楽器や音楽について学びたい」といった感想がたくさんありました。

今後も、子どもたちが実際に楽器にふれ、体験できるような機会を積極的に作っていきたいと思います。

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