JICA海外協力隊の世界日記

ブータン便り

ブータンの学校見学、設計のヒントを求めて

(↑厚意で授業補佐をさせていただいたクラスの集合写真:折り紙を教えました)

ブータンの学校見学、設計のヒントを求めて

I need the sun

みなさんこんにちは。建築隊員のyutaです。
1つ前の記事ではブータンのマツタケ祭りを紹介させていただきました。
前回の記事:年に1度のマツタケ祭りに参加してきました! | ブータン便り(ブータン事務所) | JICA海外協力隊の世界日記

最近、学校の設計を任された私はブータンの学校事情をもっと肌で知る必要があると感じ、地方や首都の学校隊員のツテを頼って、学校見学・調査をさせていただきました!

現地の学生たちは元気いっぱい!好奇心旺盛でエネルギッシュでした。
普段、オフィスワークかつ、成熟した大人たちと仕事をしている私にとっては貴重で新鮮な体験をさせていただきました。とても忙しい中、ご協力いただいた隊員さんたちには感謝しかないです。

(↑校舎サイズの測量の様子:コンベックスやレーザー測量機を使いました)

校舎の配置計画や校舎の寸法の調査、教室移動の実態把握、特別教室・科学教室の見学をさせていただきました。
さらに、校長をはじめとする先生方、学校で活動する隊員さんへのアンケート調査をさせていただきました。

パロの有名な学校の敷地内に新しい校舎を設計するにあたって、非常に有意義で重要な知見を得ることができました。
やはり百聞は一見に如かず、現地で得られたものはネットや同僚・知人から聞いた情報以上のものでした。

特にブータンの学校の特徴は興味深いものが多く、教室にとどまらないで、屋外(校庭)で授業を行ったり、カンニング防止もあって、同じく屋外でテストが実施されることも多いようです。
また、山が多く、平坦で広大な土地が少ないブータン。今回見学した学校では、斜面を上手く活用できるように、校舎は分棟型が多く、コンパクトな校舎が敷地内に点在し、教室などの部屋の大きさも一定のモジュールに整理されており、限られた敷地を活用する上で合理的な学校形態だと感じました。

裏を返せば、モジュール化した校舎は変化し続ける教育形態に十分に対応しきれていないようにも思えています。そんな疑問点を今回の設計に活かしていこうと思います。

WhatsApp Image 2026-09-10 at 15.43.38 (1).jpeg
(↑本棚サイズの確認)

口語伝承が主流だったブータンでは本は大切な知識や教えを伝えるものとして扱われます。
以前ユースセンターの設計で「座れる本棚」を提案したときは「価値のあるものの上に座ることはできない」と却下された経験があります。
日本ではあまり意識していなかった、本に対する価値観の違いを学んだ出来事でした。

本棚は洋書がぎっしり。荷重に耐えられず、棚板が湾曲したものも見られました。
棚の配置には改善の余地がありそうでしたが、生徒たちは思い思いの場所で気ままに読書や会話、勉強に勤しんでいました。
中には廊下で地べたに座って読書・勉強をしている生徒の列もあり、図書館授業のあるブータンにとっては普通の光景なのかもしれませんね。

(↑地方学校の校舎を結ぶ道路からの眺め)

それにしても、風景が良い!
よく「娯楽が少ない」との意見を聞きますが、放課後や休みの日に、バスケやフットボールなどのスポーツを楽しんでいる生徒の姿が見られました。
とても健康ですね!そのせいか、皆さん運動神経が良い様に感じました。
なんともブータンらしい充足した暮らしだと思ってしまいます。
もしかしたら現地にはそう感じていない方もいるかもしれませんが、首都で暮らしている私にとっては、この時間がゆったり流れるような雰囲気に羨ましさを感じてしまいました。
もちろんブータンの首都でも日本よりかは、ゆったりとした仕事・生活ができているのは間違いないんですけどね。

なんとなく感想文みたいになってしまいましたが、ブータンの学校見学で得られた知見・情報を基に、新築校舎の設計に励みたいと思います!

それではまた!

SHARE

前 最新記事一覧

JICA海外協力隊サイト関連コンテンツ

  • 協力隊が挑む世界の課題

    隊員の現地での活動をご紹介します

  • JICA 海外協力隊の人とシゴト

    現地の活動・帰国後のキャリアをご紹介します

  • 世界へはばたけ!マンガで知る青年海外協力隊

    マンガで隊員の活動をご紹介します

TOPへ