JICA海外協力隊の世界日記

ブータン便り

きのこシンポジウム&フェスティバル②

みなさま、こんにちは。

ブータン隊員のGOENグループによる初回投稿では、ブムタン県で開催されたきのこシンポジウム(8/22)について報告しました。

今回は、8/23-24にブムタン県の少し東部(車で約1時間)にあるウラ村で開催されたキノコ・フェスティバルについて報告します。

きのこフェスティバルは、既に10回以上を数えるイベントだそうで、地元のマツタケ採取組合の方々が中心になり企画・運営なさっています。

石垣&大平.jpg

ウラ村の中心にある広場にたくさんの小テントを立て、参加者はそのテントの使用料を払って出店しています。
何とJICAボランティアには、3つのテントを無料で提供して下さいました(勿論、私たちは物を売ることはしていませんけど)。

3つのテントでは、きのこスープとスムージの栄養啓発(試食を含む)、チャンガンカ校の特別支援学級で試行中のきのこ栽培を通した農業学習の紹介、GOEN隊員の活動を紹介するポスター展示(6枚)を行いました。

きのこスープとスムージの紹介を、大平隊員(栄養士)と花里隊員(マーケティング)と石垣隊員(農産物加工)から、チャンガンカ校の特別支援学級でのきのこ栽培を通した農業学習の紹介を熊澤隊員(障がい児・者支援)から、GOEN隊員の活動紹介ポスターの展示を小原隊員(観光)と熊田隊員(きのこ栽培)から、報告してもらいます。

・きのこスープとスムージーブースのキーワードは「きのこのうまみを活かした減塩」と「ビタミンと鉄分の摂取」とし、健康意識の改善を目的に試食配布を行いました。

ブータンのおかずは「唐辛子・野菜・チーズ」で作られることが多く、味付けは塩のみという事が多いです。その為、塩分の摂りすぎや、栄養に偏りがあるはずと隊員間で話題になった事がきっかけです。

「地物の食材を使い、たった数品目でこんなに健康的で美味しいものが作れるよ。家でも試してみてね」と呼びかける事で、興味を持ってくれる方が多くいました。(石垣・大平・花里)

熊澤.jpg

・農業学習の紹介ブースでは、配属先での実践事例を写真やキーワードを取り入れてパネル展示しました。

農業に関わる方々に対しては、生徒たちとどのような関わり方が考えられるのかを提示する一つの機会となりました。また教育関係者に対しては、新しい学習方法を提案することができ、興味を持ってもらえた方もおり、地方においても、この学習方法を今後広めるきっかけを作ることができています。

生徒や教職員、保護者の取り組んでいる表情をより多く写真にて展示したことで、彼らがこの学習で味わうことのできている感情をより鮮明に伝えられたのではと感じています。(熊澤)

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・ポスター展示ブースでは、GOENの紹介、きのこシンポジュウムでの発表要旨4点、およびGOENのネット上での情報交換プラットホームの紹介の合計6点のポスターを展示し、来場者と意見交換を行いました。

ポスターの説明をすると興味深く聞いてくれたり、自身の参考用にとポスターの写真を撮ったり、さっそく情報交換プラットホームに登録してくださった方々もいました。

普段の活動では接触の機会の少ない種々の方々と新たなご縁が広がり、今後の各隊員の活動の幅が広がることが期待されました。予想外に、マツタケ採取で生計を立てているウラの住民がナメコ栽培に強い関心を示されました。(熊田・小原)

今回はきのこフェスティバル(8/2324)を報告しましたが、もう一回、GOENから報告させて頂くことになりました。

きのこフェスティバル後もブムタン県に2日間残り、小原隊員(観光局)と熊田隊員(国立キノコセンター)が行った、アグリツーリズムの可能性調査の概要紹介です。

皆さま、次回もお目にかかりましょう!

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