2024/10/08 Tue
活動
UNDOKAI|運動会
初めまして。
今回運動会について書かせていただきます体育隊員の髙江洲佳絵です。
JICA海外協力隊として2023年8月にブータンに赴任しました。
配属先はHaa県のChundu Armed Forces Public Schoolです。
普段は幼稚園生~高校2年生までの子ども達に体育の授業を教えています。
運動会は、初めて自分から企画・運営した行事となりました。
「自分にできるのか。」と思い迷い、運動会を実施する決心がつかずにいました。
そんな時期に、先輩隊員に「できるよ!やっちゃいな!」と背中を押してもらって、「やるぞ!」となってからは、運動会まで本当にあっという間に過ぎました。
すぐに校長先生に「運動会をやりたいです。」とお願いしてみました。
始めは「やろう!11月11日の子どもの日にやりましょう!」でしたが、3日後の会議にて、「やっぱり2週間後にやりましょう!」ブータンでは、予定の変更が多々あるため、柔軟に対応する力が求められます。
「はい!」の二つ返事で準備に取りかかりました。
運動会の週に「やっぱり来週で!」と言われた時に動じなくなっていた自分に成長を感じました。
日本では1~2ヶ月前から練習がスタートします。
本当に時間がなく、3週間必死に準備しました。
●テーマ:
保育園~3年生:体を動かすことを楽しみ、友達と多くの喜びを共有する
4年生~6年生:仲間と団結して取り組み、やり遂げることの大切さを学ぶ
●参加者:
ECCD(保育園)、ClassPP~Class6(幼稚園~小6)
●カテゴリー:
ECCD~Class3の部、Class4~Class6の部
●種目:
あめ食い競争、玉入れ、ミノムシ競争、玉運び、障害物走(ECCD~Class3)
綱引き、台風の目、リレー(Class4~Class6・縦割り計4チーム対抗戦)
組体操(Class6)
低学年の部:子ども達はどの競技も夢中になって取り組んでいて、大盛り上がりでした。ブータンでは、こちらから指示をしなくとも、高学年が当たり前のように低学年の子ども達のサポートをしてくれます。そのため、スムーズに進行することができました。
高学年の部:高学年の団体種目やリレー種目では、他学年も全力で応援します。自分のチームが出ていなくとも、応援は全力です。先生達も「よーいドン!」の合図で「いけー!!!」と熱血先生に豹変笑 勝負事になると本気のブータン人。皆ためらわずに素直に感情を出してくれていて嬉しかったです。
6年生には、仲間と協力することの楽しさや大切さを感じて欲しく、組体操を実施しました。3週間しかなく、もらえる授業を全ていただきながらなんとかつくりあげました。
高度な技を軽々やってのける男子。一方で思春期に入り出している子もいる女子。
恥ずかしさとやらされてる感をぬぐうことが難しかったですが、毎回しっかり練習に参加してくれる姿に希望をたくしてのぞみました。
組体操をやったこともなければ見たこともないところから始めた6年生。
2日前までなかなかまとまらず、「だめかもしれない。」と諦めかけたこともありましたが、練習を重ねていくごとに、「ここで魅せるぞ!」という思いがお互いに強くなっていったような気がします。自分の熱量や期待が子ども達に伝わっていたんだなと感じました。
本番は私の心境を悟ってか、「私たち真剣に演技するからね!」と声をかけてくれ、これまでで一番の演技をしてくれました。時間の関係で、全員での技に取り組めなかったことに悔いが残りますが、演技中の真剣な顔、終わった後の達成感であふれた6年生の顔はとてもよかったです!(感動の嵐)
終始雨で、反省点も多々ありますが、無事に終えられたことに感謝の気持ちでいっぱいです。
想定外のことが起こることを想定しながら、「とりあえずやってみる!」の気持ちでやってみると多くの収穫・学びがありました。また、運動会の企画・運営を通して、改めてたくさんの人達にサポートしてもらっていることを感じました。
子ども達、先生達、見に来てくれた人達がいろいろな表情をしながら、夢中になっている姿を見て、私もすごく嬉しかったです。
レッグゾー!(Well Done!)
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