JICA海外協力隊の世界日記

ブータン便り

Winter Camp Day 3

ジェンバレクソ!(ようこそ!)
今週はPCインストラクターとしてブータンの学校に派遣中の大津が担当します。

現在この世界日記では、127日~31日に行われたWinter Camp についてリレー形式で紹介しています。
今回は
3日目について。

3日目は息抜きも兼ね、午前中は遠足Day

事務所のナショナルスタッフの方が引率し、市街地にある有名なシムトカ・ゾンとブッタポイント(仏像)を訪問したのち、Fablab(ファブラボ)を訪れました。

そもそもゾンってなに?

歴史的には宗教と軍事・行政の三位一体の拠点であった。もとはチベットから逃れてきた僧侶たちが築いた要塞であり、時に仏教の聖地として修行の場や、地域の統治拠点としての役割を担っていた。一方、現代のブータンにおいては、多くのゾンが修復され行政機能(県庁など)の拠点として利用されるとともに、観光名所や文化行事の開催場所としても機能している。

シムトカ・ゾンはゾンの中でも最も古く、歴史があります。学校としても使用されていたそうです。
ブータンはチベット仏教が主流でとても信仰深く、多くの生徒達が興味津々に説明をきいていました。

続いて訪れたのはブッタポイント。
高さ約50メートルの巨大な黄金色の仏陀像は奈良の大仏を思い出させます。(サイズが全然ちがいますが笑)

この仏像は市内を見渡せる丘の上に建てられているため景色もGood
ブータンのデートスポットかも?

budda point1.JPG

観光を終えた後は、Choego Fablab(チェゴファブラボ)を訪問。

Fablab(ファブラボ)とは?

最新のデジタル工作機器(3Dプリンター、レーザーカッター)を備えたオープンな作業スペースで、誰でも自分のアイデアを実際の形にできるコミュニティラボのこと。
世界中に展開され新しいものづくりやイノベーションの拠点として利用されている。

Fablabでは、初めて見るであろうレーザーカッターや3Dプリンタの説明を一生懸命聞いていました。

Fablab-group.jpg

この日はお昼ごはんも外で。
市街地の外れにある公園でピクニック気分!

lunch.JPG

lunch2.JPG

park1.jpgpark.jpg

午後は学校にもどり、各班で「理想の村」について話し合いポスターを作成しました。高地に住む子供たちは首都に住む子供たちと比べ英語が苦手な子が多く、各班のメンターは自分の知っているゾンカ語(ブータンの公用語)を駆使しながらコミュニケーションをはかっていました。

自分たちでアイデアを出すのがなかなか難しいようで、メンターやインターンとして参加してくれたブータン人学生たちの助けをもらいながら協力してポスターを描いていく子どもたち。

workshop1.jpg衝撃だったのが、ポスターの中身に多くの子供たちが「車」道路」「大きな病院」「大きな学校」「お店」のような私たちにとっては当たり前のような内容を理想として描いていたこと!
話をきいてみると、村には小さな商店が1つあるだけで、もちろん車も車の通れる道路もない。街灯もない。小さな病院は1つあるが十分な医療を受けられるわけではなく、学校には水の出る蛇口が十分な数ない。

地方の隊員であっても車がつかえないような場所に住んではいない私たちからすると、過酷な場所に暮らしているのだなという印象を持ちました。
しかし生徒たちは自分たちの村の景色や家族を愛していて、幸せについてこちら側が考えさせられました。

workshop2.jpg

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