JICA海外協力隊の世界日記

ブータン便り

雨季

Kuzuzanpola! 隊員の岩井です。

ブータンは6月から9月にかけて雨季です。一日中ずっと降っているというよりも朝晩に少し降ったり日中にゲリラ豪雨の如く降る印象です。
さて、そんな雨季で一番厄介なのは茶色く濁った水です。わかりやすく写真を並べてみましょう。

通常時
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雨季の初期
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雨季のピーク時
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上記は洗濯機の画像です。ちなみにブータンでは二層式洗濯機が現役です。初めて使った時は脱水機の上に被せるあの板が何なのか分からずきちんとセットせずに使ったところ、洗濯機がブレイクダンスをし始めて焦りました。水を止めるのを忘れて洗濯槽側が満杯になり盛大に水を無駄にしてしまったことも2回あります。ブータンに来てから洗濯物を移す必要もなくボタン一つで洗濯から脱水まで全てをこなしてくれる全自動洗濯機の偉大さに気づきました。

そんな余談はさておき、先の写真は一目で違いが分かりますね。通常時は洗濯槽の底が見えますが、雨季で水が濁ると一切見えなくなるほどです。主な原因は水に砂が混ざるためです。もちろんこれはキッチンの蛇口やシャワーにも当てはまります。

綺麗な水が常時蛇口から届けられる日本目線で見ると「うげぇ,,,」という感じでしょう。しかし気にしたところでどうすることもできません。仮に家で調理に使う水を全てミネラルウォーターにしたとしても、外食先で出てくる料理も同じく濁った水を元に調理されている可能性が大きいので、全てを受け入れる諦めの心が肝心です。

ただ流石にあの濁った水で料理をするのは気が引けるので、今年からは浄水器を買って水を濾過しています。しかし食品系の隊員に聞いたところこの浄水器も然程頼りにならないとのことで、濾過した後に煮沸して使用しています。水の濁りを除去し、無色透明にしてくれる装置程度に捉えています。
濁っていると言えども蛇口を捻れば水が出てきます。川や井戸へ水を汲みに行く生活をしている方々と比べたら快適でしょう。
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洗濯に関して言えばいつ砂まみれになるかのタイミングの問題です。どんなに綺麗に洗った服も外で干した時点で砂は付着しますし、室内乾燥だったとしても外に出かければ砂は付きます。そうです、考え方を転換しましょう、転換しないと途上国ではやっていけません。

以上ブータンにおける雨季の紹介でした。

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