JICA海外協力隊の世界日記

ブータン便り

監視カメラが増えた?

Kuzuzanpola! 隊員の岩井です。

最近歩いていてふと気がつきました。
「あれ? 監視カメラが増えてる???」

きちんとしたソースやデータがあるわけではないので体感ですが、この一年で首都ティンプーと任地のパロで監視カメラが増えた気がします。
おそらく理由は2つあるかなと思います。

一つ目は交通事故です。サムネに使用した監視カメラは環状交差点の目の前に設置されています。
87298.jpg
有名な話ですがブータンには信号機が一つもなく、基本的に主要道路の三叉路は環状交差点となっています。ブータンの交通マナーは日本と比べると悪く、環状交差点では右側優先になっていますがそれを無視して突っ込んでくる車も見かけます。
その結果去年は先の写真の環状交差点に面しているマニ車に車が激突する事故がありました。
事故が起きやすい交差点に監視カメラを設置し、事故の解析等に役立てているのでしょう。
87158.jpg

二つ目の理由は不法投棄の監視です。
私はブータンに来る前はポイ捨てなどなく非常に綺麗な国だと思っていました。しかし実際には不法投棄は散見され、行政もその対応に追われています。そこで最近行政が始めたのは不法投棄者の公開です。
以下は大手ニュースメディアKuenselのFacebook投稿です。

上のFacebook投稿はニュースメディアということでモザイク処理が施されていますが、投稿の大元であるティンプー市の公式Facebookページではモザイクがない状況で多くの不法投棄者の写真が上がっています。
ティンプーはブータンの首都なので、日本で言えば東京都が不法投棄者をモザイクなど無しで公開しているような状況です。ブータンではプライバシーといった配慮はまだ少ないので行政がガンガン公開しています。強行なようにも思えますが、不法投棄撲滅という行政の強い意志が見受けられます。不法投棄が減る一手段やブータンの方々がポイ捨て等の問題を考える機会等になっていることを願います。

以上、最近監視カメラが増えたという近況報告でした。

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