JICA海外協力隊の世界日記

ブータン便り

体育隊員日記#13 〜HPEワークショップ in Paro College of Education〜

クズザンポーラ!

今回の体育隊員日記は岩本と古川で担当します!

先月、私たちはパロ県のParo College of Educationで、HPE(体育)ワークショップを行ってきました。

今回はその件について書いこうと思います!最後まで読んでいただけると嬉しいです。

初日は、体育学部の授業やスポーツ施設を見学させてもらいました。

そもそも、この学部に通う学生は2年で課程が修了となります。その後は、私たちと共に活動しているSSI (School Sports Instructors)となり、学校で勤務する学生が多いそうです。

授業内容は、日本の体育学部と大きな違いはなく、スポーツ運動学やコーチング理論などのカリキュラムがありました。実践の時間が多く設けられていたり、座学でも理論から学んだりと、指導者自身(学生)のスキルを磨き上げるような目的の授業内容になっていました。

また体育学部がある大学となると、施設や設備がとても充実していました。

大学内にはジムや室内プール、体育館があり、またボールやマットなど、一通りの競技の道具が取りそろえられていました。

初日は学生たちと関わったり学部の雰囲気を知ることができたりと、とても有意義な時間となりました!

いよいよ2日目は学生に向けてワークショップを行います。

まず、座学を担当した岩本が書いていきたいと思います。

私は座学で「体育の重要性」についてプレゼンテーションを行いました。

はじめに「スポーツのもつ可能性とは?」「体育がもつ可能性は?」を学生に投げかけ、学生自身が考えるアクティビティを行いました。

このアクティビティで二者の分別を行い、改めて体育という教科の特性や重要性について、共に考え、伝えていきました。

その後、日本の体育教育を手法の一例として、ブータンの体育の授業でも行えるような準備運動やワークシートなどを紹介しました。

学生たちは、体育の特質や重要性についてかなり理解をしているように見受けました。でも、どう生徒にアプローチをしたらいいかわからない様子であり、日本の授業展開について興味を持ってくれる学生が多くいました。積極的に質問してくれる学生の姿を見て、とても嬉しく思いました!

今回のプレゼンテーションで学生にとって、改めて体育の重要性を再認識し、日本の体育教育を一つのアイデアとして、新たな知見を養う機会を提供できたと感じています。

続いて実技を担当した古川が書いていきます。

事前のアンケートや座学の授業から、生徒たちは、スポーツと体育の違いやそれぞれの重要性について理解はしているものの、HPEの授業で何をどのように指導していいのかわからない様子でした。

今回は、内容はもちろん、過程に重きを置いた授業展開を心がけて行いました。

どんな内容を行う上でも、段階的な活動を踏み、最終的に試合形式に持っていくという流れを説明しました。今回はバスケットボールの試合を最終地点に設定し、そこにたどり着くまでの過程の内容を行いました。準備体操としてラジオ体操をし、その後、バスケットボールに必要な瞬発力やチーム力を高める体づくり運動、そして、基本的な技術であるパス練習やチームスポーツを意識した練習をペアやチームで行いました。それぞれの活動の目的を伝えることで、生徒はそれを理解して取り組むことができていてとても良かったです。

そして活動後には、振り返りのアンケートを行いました。ここでも、生徒の理解度や興味関心を把握でき、私たち自身にとっても大きな学びに繋がりました。この2日間の内容をそれぞれの任地でも活用しつつ、今後もパロ教育大学との連携を怠らず、少しでも将来のブータンの体育教育に貢献できたらなと思います。

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