JICA海外協力隊の世界日記

ブータン便り

路上観察 in ブータン#1

(↑中央分離帯のランデブー)

路上観察 in ブータン#1

STORYWRITER

みなさんこんにちは。建築隊員のyutaです。
1つ前の記事では、「ブッダ像の隠された関係性」を少し紹介させていただきました。
前の記事:ブッダ軸 | ブータン便り(ブータン事務所) | JICA海外協力隊の世界日記
今回は路上観察と題しまして、ブータンの街のユニークな部分を紹介したいと思います!
(※日本で1986年に発足した「路上観察学会」とは直接的な関係はありません。都市を博物館に見立てるといった視点に共感し、内容が類似・影響している点がございますが、ご了承ください。)

街をよ~く観察していると、「なぜこんな形になっているんだろう?」、「これ、何の意味があるの?」と疑問に思うような部分、ありませんか?

そうなってしまった経緯に勝手に物語をつけてみたり、名前を付けてみたりしたら、なんだか街に愛着がわいてくるじゃないですか。
そんな一場面たちをブータン文化に即して、共有・解説したいと思います。

(↑子階段反抗期)

■「中央分離帯のランデブー」は、ある日、活動先からの帰路で発見した光景です。
すっごく重い中央分離帯のブロック(ペア)が足跡をつけて移動していて、はじめはびっくりしました。
よく見ると奥の分離帯も同じように脱走しています。後日、気づいたのですが、形状の異なる新しい中央分離帯の設置のために移動されたものでした。
あの分離帯カップルたちはどこに行ったのでしょうね。きっと今頃バカンスを楽しんでいるのでしょう。

首都ティンプーでは人口集中もあって、車の利用量が増加しています。歩行者の安全確保と快適な交通のために起きた変化です。ぱっと見だと、分離帯の脱走劇や小旅行のように見えたりもしますね。

■「子階段反抗期」は、散歩中に見つけた、一部が90°回転している階段をとらえた写真です。
大元の階段よりも幅の狭い階段がそっぽを向いているようにも見え、なんだか反抗期の子供とその親のようにも見えたりします。

設計段階ではうまくいっていたのに、施工の工事中に階段の全長が足りなくて、急遽変更されたものだと思います。施工者がインド・ネパール系の方が多いこの国においてコミュニケーションエラーがあったのかもしれません。寛容なブータンの方々あっての、この形だと感じています。

(↑樹木界のフラダンサー)

■「樹木界のフラダンサー」はその名の通り、一本の樹木が建物の庇を纏って、風に揺られて踊っているように見えました。
屋根を貫通しているこの樹木は、見方によっては腰高のスカート状の小屋を纏っているようにも見えませんか?風が吹くとゆらゆらとフラダンスを踊っているように見えたのです。

建物を計画する際、地面を掘削する土量に配慮したり、樹木の伐採に厳しかったりするブータンの建築文化が表れているように思います。(もちろん、建物が建った後に樹木が育った説も否めないですが。)

このように街の“普通”ではないユニークな部分を観察して、面白く文化的に捉えてみる試みを今後も続けていこうと思います。
街を博物館に見立てると、少しだけ、美術鑑賞にも通ずる部分がありますね。
皆さんも日本や海外で、街の不思議な部分を見つけたら、名付けてみたり、そうなった経緯に想像を膨らませてみてはいかがでしょうか?

それではまた!

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