2026/03/27 Fri
文化
ただ、いるだけでいい。

(↑勝手に膝に乗ってきた家ねこ。後光がさしています、神々しい。)
ただ、いるだけでいい。
ALRIGHT
みなさんこんにちは。建築隊員のyutaです。
1つ前の記事では、「ブータン国際マラソン」を紹介させていただきました。
前の記事:ブータン国際マラソン ~世界の体力おばけ達の集い~(Bhutan International Marathon 2026) | ブータン便り(ブータン事務所) | JICA海外協力隊の世界日記
今回はJICA赴任地研修の一環であるファームステイについて紹介しようと思います。
(ファームステイ:ホームステイの農家版、現地の暮らしを体験するものです)
赴任後3週間目くらい(2025年5月頃)にファームステイプログラムで3日間、パロの民家に滞在させていただきました。ブータンの文化に触れ、現地語(ゾンカ語)を学ぶ機会として提供された、赴任時研修に含まれる1つのプログラムです。
私を受け入れてくれたステイ先は、おじいちゃんとおばあちゃん、猫3匹と犬2匹が住んでいる空港そばの伝統的な住宅(菜園付き)で、日本では体験できないようなブータン特有の素敵なひとときを経験させていただきました。

(↑滞在したブータンの伝統住宅。比較的シンプルな造りです。)
一言でいうと、「ゆっくりな時間」でした。
3日間の行動は非常にシンプルです。のんびり散歩したあと、家に帰ってご飯を食べ、「隣に座りなさい」と、声をかけられ、言葉は少ないですが、2時間くらい時間と空間をただ共有するという繰り返しです。日本では考えられないような贅沢な時間の使い方です。
おじいちゃんやおばあちゃん、猫や犬たちがそばにいるだけで、心が穏やかになり、安心して居心地がよく、絆が芽生えてくるような特別な体験でした。
(↑家族団欒。平和な時間。)
最終日の朝、居間でゆっくりしていると、飼い猫の1匹が膝の上に乗ってきました(冒頭の写真)。なにか受け入れられたような感覚がして、忙殺していた日本の生活やブータンに来てからの研修の疲労など、このファームステイの経験(この瞬間では猫が膝に乗るという些細な出来事でしたが)で完全な休息と安心感に包まれ、何とも言えない充実感を抱きました。

(↑2匹の奥にはパロ空港。仲がよろしいようで。)
「一緒にいる事」の大切さは家族愛のあふれるブータン人にとって最も重要なことの一つです。飼い猫、飼い犬でも知っているようです。家族が病気になったら、仕事を休んでそばにいることはこの国にとって常識のようですし、職場に同僚の子どもがいることも珍しくありません。日本でも家族と一緒にご飯を食べることは家族の“かたち”として重要なこととして認識されていますね。
ブータンの玄関口の小さな家屋には、我々が忘れがちな、たとえ言葉を発さなくても、そばにいる事の大切さを思い出す素敵な場所がありました。
それではまた!
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