JICA海外協力隊の世界日記

ボリビア便り

#137 ボリビアでの細胞診検査【臨床検査技師/大田】

大田_写真2.jpegみなさん、こんにちは、臨床検査技師として派遣されている大田です。第一回の世界日記バトンリレーでは、活動先とシャーガス病について記載しました。今回は、細胞診検査の活動について書きたいと思います。

細胞診検査といわれても何かわからない人が多いと思います。細胞診検査は体から採取した細胞を顕微鏡でみて、感染症や前がん病変、がんなどを診断、スクリーニングする検査のことです。子宮頸がん検診は細胞診検査の1つです。日本ではほかにも尿、呼吸器、消化器、乳腺など様々な分野から検体が提出されますが、ボリビアでは婦人科(子宮頚部)、乳腺、体腔液(胸水、腹水など)しかまだみたことがありません。

日本では、機械の自動化が進んでおり検体や標本にQRを貼り検査を進めています。しかし、私の活動先では、検体を受け取ったあと、手動で受取、検体番号を書きます。染色ももちろん手動(写真)です。以前、見学した別の検査室では自動で染色する機械もありましたが、自動なのは珍しいようです。他にも驚いたことは、染色に不可欠なアルコールも頻繁に交換ができないこと、他の試薬も高価なため、一部は代用品を用いたり、別の方法で行ったりしています。また、日本では環境配慮などの理由で今は使われていない試薬がボリビアでは一般的に使われていました。

そして、この活動先では医者が1人で1年間5000枚以上の婦人科細胞診に加え、他の場所での検体などを診断しており、すごいなと思いました。

細胞診検査に限らず、検査全体を通して機械に頼っていないからこそ検査の原理を理解して検査という仕事をしているなと1年間携わって気が付きました。私も日本で働いているときから原理を忘れずに考えて仕事することを目標としていましたが、ボリビアで改めて臨床検査技師の技術力の大切さを学びました。日本の検査とは原理は一緒でも方法が異なり、どう活動を進めるか難しいことが多いですが、あと1年もないボリビア生活を楽しみながら、後悔のないように活動を行います。

そして、日本の元同僚や家族、友達、ボリビアで出会ったたくさんの方々のおかげで活動できていることに感謝しています。


Muchas gracias.

文責 大田 弘美(2024年度2次隊/臨床検査技師/サンタクルス県ラ・グアルディア市)

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