JICA海外協力隊の世界日記

ボリビア便り

#145 【性教育】人生は続いていくから、今知ってほしいこと【看護師/知念】

20260208_世界日記_知念②.jpg皆さんこんにちは!

毎日がきらきらスペシャルがモットーの、知念萌花です。

私は日本では看護師として母子保健医療に携わってきましたが、仕事以外の場面では中高生や大学生を対象に性教育を行ってきました。

その経験を活かし、ボリビアでも各隊員の活動先のニーズに合わせながら、性教育の勉強会を行ってきました。今回は、その際の参加者の様子や、現地で感じたことをお伝えします。

20260208_世界日記_知念④.jpg経験則に基づく衝撃的な事実:ボリビアはAmor(愛)の国!でも「薬の知識を教えて」「避妊の方法が知りたい」

勉強会のはじめ、生徒たちはニヤニヤしたり、ヒソヒソ話をしたり、顔を伏せたりと、どこか落ち着かない様子を見せます。しかし話が核心に進むにつれて、表情が変わり、真剣に耳を傾けてくれる姿がとても印象的でした。

直接的な話題に入る際には、「見なくてもいいけど、大切な話だから耳だけは傾けてね」「将来のパートナーや、今のあなたの友だちを大切にするためにも聞いてね」(特に生理教育や第二次性徴の場面など)といったワンクッションメッセージを入れる工夫をしました。この方法は、小学校教育隊員の先生から提案してもらったものです。本当にありがとうございます…!

勉強会のあと、特に印象に残ったのは、質問をしに来てくれる生徒の多さでした。

「友だちのことなんだけど……」と前置きしながら、実は自分自身の悩みを打ち明けてくれる子もいて、その姿がとても心に残っています。

質問の内容は、尿路感染症の治療方法や性感染症、生理についてなど、本当にさまざまでした。

ボリビアでは中絶は原則として違法ですが、性暴力や母体の生命が脅かされる場合には例外的に認められています。ただ、宗教的・文化的な背景もあり、こうした正確な情報が十分に共有されていない現状があります。

そのためか、アンケートには「中絶」そのものよりも、「妊娠を防ぐ方法」として緊急避妊薬について知りたい、という声が多く寄せられていました。

生徒たちの質問の一つひとつからは、単なる好奇心ではなく、自分の将来や人生を大切にしたいという切実な思いが伝わってきました。

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人生って、これからも続いていくの。

これは、ボリビアで何度も私自身が考えさせられたことです。

ボリビア人の友だちと過ごしていて感じるのは、「今」を楽しむことの上手さです。今日のダンス、今日のお酒、仲間たちとの時間。どれも本当に、かけがえのないものだなと感じます。

このタイトルに込めた私の思いは、知識は、自分や相手を大切にするためだけでなく、これからの人生をどう生きていくかを選ぶ力になるということです。

結婚、出産、進学、仕事。どれを選んでも素敵で、どれも間違いではありません。だからこそ、それらを自分自身の意志で選択できるようになってほしい。

私たちと同じように、誰もが平等にその力を持てるよう、これからもそっと寄り添い、支援できる活動を続けていきたいと思います。

文責 知念 萌花(20242次隊/看護師/コチャバンバ県コチャバンバ市)

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