2026/06/04 Thu
活動
#184【特別編⑥】あなたにとってJICA海外協力隊とは?【保健師/岩崎】

Q.まずは自己紹介をお願いします。
皆さん、こんにちは。保健師隊員として活動している岩崎です。
私は現在、日本でいう県庁のような機関で、子どもの発達支援や、管轄の病院への訪問などを行っています。ボリビアでは、「前日に予定がわかっていたらラッキー」くらいの感覚で、いつも突然何かが始まります。そんな環境の中、臨機応変に対応するボリビア人同僚についていきながら、日々奮闘しています。気づけば、そんなボリビア生活も残り約半年。時間が過ぎるのは早いなあ。
Q.あなたにとってJICA海外協力隊とは?
『価値観の再構築』
皆さんにとって「当たり前」とはなんでしょうか。私はボリビア到着早々、ロストバゲージにあい、「日本の当たり前が通じない!」と感じる出来事をたくさん経験しました。少ない荷物で生活していた中、コインランドリーに出した服がボロボロになって返ってきた時には、さすがに笑うしかありませんでした。
そして私が日本で保健師として働いていた頃は、時間や礼儀、身だしなみをとても大切にしていました。というのも、行政機関だったので、電話での対応、時間通りの訪問(訪問は5分前。かつ5分以上前の早すぎる訪問はしない)、ファーマルな格好を意識するなど、特別誰かに注意されるわけでもなく、「みんながそうしてるから、自分もそうするもの」という感覚が自然と身についていました。
でもボリビアに来て、私の当たり前は大きく見直されました。
会議は予定通りに始まらない。さっき言ったことがすぐ変わることもある。活動中に爆音で音楽が流れ、みんな自分の好きな格好で自由に働いています。
当初、私が白いシャツに黒いズボンで活動していたある日、同僚に「カニータ(私の愛称)、そんな服じゃ気持ちが上がらないじゃない!」と言われました(笑)
また、初めて職場外で会議が開催された時には、開始15分前に到着した私以外誰もいませんでした。
場所が違うのかと焦り、同僚に連絡すると、「ここは日本じゃないんだから!30分遅れるのは普通だ」と言われ、私は内心「じゃあ最初からその時間を教えてほしい・・・!」と混乱していたことも、今ではとても懐かしいです。でも、研修中にもかかわらず突然始まった私の誕生日祝いは、今でもとてもいい思い出です。そんなボリビアらしい日常も、少しずつ私の価値観の一部になっていきました。
もちろん、私が今まで持っていた価値観は今でも大切だと思っています。でも、協力隊としてボリビアで生活する中で、「自分の価値観が絶対ではない」ということを実感しました。
日本には日本の価値観があり、ボリビアにはボリビアの価値観があります。
自分が知っている世界はまだまだほんの一部で、想像だけでははかり知れません。これまで私が積み上げてきた価値観を一度壊すのではなく、様々な考え方を知りながら、新しく組み立て直していく。振り返ってみると、私にとっての協力隊は、そんな「価値観の再構築」の時間のように思います。

文責 岩崎 加奈(2024年度2次隊/保健師/タリハ県タリハ市)
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