JICA海外協力隊の世界日記

ボリビア便り

#190【特別編⑫】あなたにとってJICA海外協力隊とは?【コミュニティ開発/豊田】

Q.まずは自己紹介をお願いします。

2024年度2次隊、コミュニティ開発隊員の豊田直也です。オルロ県庁で、地域の観光振興に取り組んでいます。

Q.あなたにとってJICA海外協力隊とは?

『世界の広がり』

知らなかった世界に出会う。自分自身の世界が広がる。現地の人の世界も広がる。

そんな3つの意味を込めました。

標高3700mを超えるオルロ県は、ボリビアの中でも先住民人口の割合が高く、伝統文化が色濃く残る地域。ここでは日々、自分の知らなかった世界に触れる新鮮な驚きがあります。

例えば、田舎の集落に行くと、コカの葉を使った歓迎の儀式を受けます。道中の車内でも、安全を祈願してみんなでコカの葉を分け合います。大地の恵みに感謝する儀式では、神聖な岩にリャマの心臓などを捧げます。

地域に深く入り込む協力隊ならではの体験だと感じます。と同時に、観光客にもそんな魅力を知ってほしいと思い、最近は地域のコミュニティと協力して、伝統文化を体験する観光をつくろうと取り組んでいます。

一方、実際の活動では、想像していた環境とはだいぶ違い、思い通りにいかないことばかりです。不安定な社会情勢に振り回され、働き方や価値観の違いに思い悩むこともあります。

でも、それも含めて、日本ではできない経験。自分の世界観が広がり、成長につながる機会だと、前向きに捉えるようにしています。

協力隊の存在は、現地の人にも影響を与えていると感じます。

オルロの街中や飲食店では、「日本人ですか」や「一緒に写真を撮って」などと声を掛けられることがあり、日本への関心を感じます。でも、時には「日本と中国は違う国なの?」などと驚くような質問をされたこともあり、日本があまり知られていないと感じることがあります。

そこで日本文化に親しんでもらおうと、書道のイベントを開いたり、友人を招いて餅つきや日本食作りをしたりもしてきました。毎回、期待した以上に喜ばれています。

多くのボリビア人にとって、日本は遠い国。文化交流の機会を通じて理解を深め合い、互いの世界を広げるきっかけになれたらうれしいです。

文責 豊田 直也(2024年度2次隊/コミュニティ開発/オルロ県オルロ市)

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