2026/09/27 Sun
活動 環境教育 自然
#239 タリハで出会ったトゲトゲ植物たち【環境教育/山部】

タリハで環境教育隊員として活動中の山部です。
先日、活動中に歩いていたところ、足の裏に鋭い痛みが! 慌てて靴を脱いで確認してみると、靴底に植物のトゲが刺さって貫通していました。
実はこれ、あまり珍しいことではありません。
私の活動先はBioparque Urbanoという都市公園のような施設です。園内にはたくさんの草木が自生していますが、トゲのある植物が多く見られます。タリハは乾燥した気候の地域であり、その環境で生き抜く手段の1つとして、いくつかの植物たちは葉を小さくして水分損失を抑えるため、また動物に食べられにくくするためトゲを持つようになった、と考えられています。そのため、タリハではトゲのある植物が多いのだそうです。
もっとも多く見られるのが「Churuqui(チュルキ)」という木です。冬の終わりの今の時期はまだ葉がなく、黄色くて丸いかわいらしい花をたくさん咲かせていますが、よく見ると枝にはトゲがたくさん…!

園の業務で使われているバイクもしばしばこのトゲの犠牲になっており、「またパンクしたー!」と、よく同僚が嘆いています(笑)
また先月、園内で飼育しているアンデスコンドルの1羽が足を痛めているとのことで、獣医とともに治療に向かいました。保定して足を確認すると、なんと足の裏に大きなChuruquiのトゲが!
ピンセットでトゲを抜いて薬を塗り、その後すぐに回復しましたが、動物たちにとっても植物のトゲがトラブルの原因になることがあります。
そして、もう一つやっかいなトゲがあります。 こちらでは「Pega Pega(ペガペガ)」と呼ばれていて、日本でいう「くっつきむし」のようなものです。これは木ではなく草の実なのですが、草むらを少し歩いただけで服にびっしり。

針の先が返しのような形になっていて、一度くっつくとなかなか取れず、肌に直接刺さることもあったりして、これがめちゃくちゃ痛いのです…。 全部取ったつもりでも、服や靴の隙間に入っていて数日間チクチクしたり、なぜか自宅の部屋着にまでついていてびっくりすることもあります。
そんな厄介なトゲトゲ植物たちですが、現地の人たちは生活の中で利用もしています。
たとえば、放牧している家畜が敷地から出ないように、柵の上にトゲのついた木の枝を置いて有刺鉄線のように利用したり、花壇の周りに並べて人や動物が入らないようにしたり。

さらに、指に小さなトゲが刺さって取れなくなったときには「ちょっとChuruqui取ってくる!」と言って、木のトゲを針のように使って刺さったトゲを取り除いていたりもしています。
痛くて危ないし、服や髪にひっかかるし、とても迷惑な存在だと感じていたトゲトゲ植物ですが、植物にとっては生き抜くための工夫であり、人々にとっては身近で生活に役立つものでもあることがわかってきました。それぞれの土地ならではの暮らしや習慣があるんだなと、今では少し興味深く感じながらトゲトゲを眺めています。
でも、足に刺さるのは勘弁して欲しい…!!
文責 山部 桂子(2024年度2次隊/環境教育/タリハ県タリハ市)
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