JICA海外協力隊の世界日記

ボリビア便り

#30「障害児・者×スポーツ」障がいのある青少年を対象にスポーツ教室を開催【障害児・者支援/伊藤】

Hola!!(こんにちは)バトンリレー第9弾です。

私は現在、ボリビアの大都市サンタクルスにある特別支援学校で活動をしています。
普段は主に在籍している発達障害のある児童・生徒を対象に、学習や生活の支援をしていますが、
今回は週末に開催しているスポーツ教室について紹介をします。

障害児・者にとって、社会参加や居場所づくりは社会全体における課題の一つであると考えます。
そこで、私自身の日本での経験も踏まえて、同僚の体育教諭と協力しながら、在校生や卒業生を募ってスポーツ教室を開催することにしました。
指導者の得意をそれぞれ活かして、競技はボッチャ・サッカー・ダンス・体操、その中でも私は主にサッカーの指導やコーディネーショントレーニングを担当しています。

この活動を始めた当初は、参加者が10人前後と小規模なものでしたが、約一年が経過した現在では30人以上の参加者がいます。
「今週末は開催できるのか?」「次はどんなことをやる予定なのか?」と普段の学校生活の中でも尋ねてくる生徒の姿が多くあり、この日を心待ちにしている様子がうかがえます。
日々、参加者の成長や変化、積極的に取り組む姿勢、多くの笑顔が見られることは非常に喜ばしいことであると感じます。

先月には、初めての大会出場。結果は惜しくも準優勝でしたが、予選から決勝までのどの試合も、日頃の成果が発揮されており、子どもたちの気迫と情熱が溢れた素晴らしいものでした。たくさんの応援も力となり、彼らがプレーする姿は見てくれている人たちに多くの感動を与えました。

ありがとう。

スポーツを通して、社会性の発達や自信の向上、参加者同士の横のつながり、対人コミュニケーション能力の養成等に効果があると考えます。
また、様々な運動を取り入れることで、手指や身体の動作・脳の働きにおける活性化も期待されます。

そして何より、参加者が自己表現できる機会であること心から楽しいと感じられる居場所がここにあること

今後も参加者やご家族の期待に応えられるように、また障害児・者や実社会の可能性を少しでも広げられるように、よりよい活動にすべく励んでいきたいと思います。

文責 伊藤 和輝(2023年度3次隊/障害児・者支援/サンタクルス県サンタクルス市)

➡➡ NEXT 青少年活動の同期隊員!よろしく

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