2025/10/07 Tue
オキナワ 生活 移住地
#75 移住地をつなぐ大事な道路と敬老会【小学校教育/阿波根】
みなさん、こんにちは。バトンリレー第53弾。
ボリビアのサンタクルス県にあるコロニアオキナワ第二移住地の学校で活動している阿波根です。
コロニアオキナワは、戦後に沖縄を中心とした日系移住者が開拓した地域で、第1・第2・第3と3つの移住地から成り立っています。それぞれが少し離れており、以前は未舗装の悪路を通らなければならず、特に雨季には水害で道が通れなくなることも。私が所属している学校は第2移住地の子だけではなく、第3移住地の子たちも通っています。そのため、雨季で道路が悪くなると、スクールバスが通れなくなり、学校が休校になることも多いほど、地域の人々にとって雨季の道路は生活に支障をきたすこともありました。
しかし、2022年!
JICAの協力によって第1移住地から第2移住地までの道路(約20km)がキレイに整備されました。雨季には通れず、乾季の時でも車で45分〜1時間ほどかかっていた道も、今では車でわずか15分ほど。交流も活発になり、人々の暮らしを大きく支える存在となっています。
第2移住地〜第3移住地までの舗装はサンタクルス県がやってくれるとのことで、待ち遠しいです♩
【舗装された道路】
そんな日系移住地では、日本と同じように年間を通してさまざまな地域行事が行われています。9月には、日本の「敬老の日」に合わせて各移住地で敬老会が行われました。当日は地域の人々が公民館に集まって、昼間はゲートボール大会、夕方からは敬老会が開かれ、婦人会が準備した美味しい沖縄の料理を食べながら、お年寄りから子どもまで世代を超えて楽しまれていました。まさに「地域全体でお祝いする日」という雰囲気で、温かくて素敵な行事の一つだなと感じました。
私の所属先であるヌエバエスペランサ校からは、出し物として子どもたちがエイサーを披露しました。太鼓の音が鳴り響くと、会場からは自然と手拍子が起こり、皆さん笑顔で見守っていました。敬老会の最後には会場全員のカチャーシーで締めくくり、遠くボリビアの地で、沖縄の伝統芸能が受け継がれ、地域の行事を彩っている光景に胸が熱くなりました。
道路ができたことで広がる交流、そして日本の文化を大切に守り続ける地域の営み。そのどちらも、ここで暮らす人々を支える力となっています。私自身も、この温かい地域に学びながら、一歩一歩活動を続けていきたいと思います。
文責 阿波根 奈緒(2025年度1次隊/小学校教育/サンタクルス県オキナワ市)
➡➡ 続いては野菜栽培隊員の記事です♪
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