JICA海外協力隊の世界日記

ボリビア便り

#76 食べて踊って歌った「コチャバンバの日」【野菜栽培/柄澤】

バトンリレー第54弾

はじめまして!コチャバンバ県へ野菜栽培で活動中の柄澤です。ボリビアへ来てから2カ月ほど経過しました。いつも新しいことの連続で戸惑いがありながらも楽しく生活しています。

今回は914日に制定されている「コチャバンバの日」について紹介します。この日はコチャバンバ県のみ祝日です。1810年にコチャバンバ県民がスペインからの独立を求めて起こした歴史的な出来事に由来しています。この反乱は「9月14日革命」と呼ばれ、ボリビア独立運動の象徴の一つとなりました。この日は県内各地でイベントや親戚の集まりがあり街中が賑やかになります。

前日の913日にはその祝日に際してコチャバンバ県内の全高校が集結し行進が行われます。住まいの大家の息子さんがその行進に参加するということで見に行きました。生徒たちは正装を身にまとい、列を組み、楽器隊の演奏に合わせ行進をします。各校特色のある演奏とパフォーマンス、そのあまりの迫力に圧倒され鳥肌が立ちました。生徒たちの真剣な表情からは、歴史と伝統への尊敬と誇りを感じました。

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9月14日は大家の家族・親戚が集まりバーベキューを行いました。祝日はこのように集まり、食べて、お酒を飲んで、ゲームをして、踊って歌う。それが恒例行事だそうです。庭にはバーベキューをするコンロが備わっていて、そこに日本では見ないような大きさの肉が焼かれていきます。

この日食べたのは牛肉、アロース・コン・ケソ(コメをチーズと牛乳で煮込んだもの)、トマトの漬物、ポテト2種類。その皿を食べ終えた後も次から次へとお肉が盛られていきました。コチャバンバは“食の街”としてボリビアで有名です。そこにいた1人が「コチャバンビーノ(コチャバンバ出身の人)は食べるために生きているのよ」と、みんな常に何かしら口に入れていました。そしてお酒を飲むときは次に飲む人を指名して「サルー(乾杯)」と言ってから飲むのがルール。お酒が強くない私ですがこの日はかなり飲んでしまいました。

日が暮れるといよいよクライマックス。ラテン音楽が流れ、それに合わせてみんなで歌って踊りました。日本人が音楽に合わせてステップを踏む姿が新鮮で面白いのでしょうか。教わったステップを習得するたびにその場の雰囲気が盛り上がりました。ボリビアの人たちは小さい頃から音楽とダンスに触れて育っています。コミュニケーションの一つで長い間大切にされ受け継がれてきた文化だと感じました。これが夜の23時まで続き底知れぬ体力に圧倒されました。

まだボリビアに来て2カ月弱です。これからどんな異文化を体験し心が動いていくのか楽しみです。良い経験をさせてくれる現地の人たちに感謝しています。

文責 柄澤 広輝(2025年度1次隊/野菜栽培/コチャバンバ県ティキパヤ市)

➡➡ 次回はスクレの学校隊員の記事です。

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