JICA海外協力隊の世界日記

ボリビア便り

#157 ボリビアのオーケストラで驚いたこと【音楽/田名辺】

(写真)演奏会に来てくれた友達の隊員

皆さんこんにちは。ボリビアのコチャバンバ県コチャバンバ市で音楽隊員として活動している田名辺です。現在は、エドゥアルド・ラレド学校という音楽学校で、ファゴットの指導を行っています。

私は202411月末にボリビアへ赴任し、活動を始めてから1年あまりが経ちました。この間、学校での指導に加えて、地域のさまざまなオーケストラにもボランティアとして参加してきました。日本とは異なる環境の中で音楽活動を行う毎日は、新しい発見の連続です。今回は、その中でも特に印象に残っている「驚いたこと」を2つご紹介したいと思います。

1つ目は、打楽器をパソコンで演奏することです。

ボリビアでは、実際の打楽器の代わりにパソコンに入れた音源を使って演奏することがあります。パソコンを操作してタイミングよく音を出し、オーケストラの一員として演奏に参加します。日本ではあまり見られない方法ですが、ボリビアでは珍しいことではありません。

その背景には、ドル不足などの経済的な事情があり、海外から楽器を購入することが難しいという現実があります。特に打楽器は種類も多く高価なため、すべてをそろえるのは簡単ではありません。そこで、限られた環境の中でも音楽を続けられるよう、デジタル機器を活用するという工夫が生まれています。


最初は驚きましたが、実際に一緒に演奏してみると、その柔軟さと創意工夫に感心しました。また、パソコン音源を使うことで、普段は入手が難しい楽器の音も再現できるという利点もあります。先日参加したジブリ音楽の演奏会では、楽器の数こそ多くはありませんでしたが、音のバランスを工夫しながら作品の世界観を見事に表現することができました。演奏後には観客から大きな歓声と拍手をいただき、会場全体が温かい雰囲気に包まれました。




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つ目は、ボリビアでもジブリ音楽がとても人気だということです。


日本から遠く離れたボリビアでも、ジブリ作品の音楽は多くの人に親しまれています。これまでに何度かジブリ音楽の演奏会に参加しましたが、そのたびに会場はほぼ満員になります。先日は当初予定していた2公演のチケットがすぐに完売し、急遽1公演を追加して、合計3公演すべてが満員となりました。それだけ多くの方が日本の作品に関心を持ってくれていることに、大きな喜びを感じました。


演奏会の後には、「写真を一緒に撮ってください」と声をかけてくれる方や、「日本の文化が大好きです」と話してくれる方もいて、日本とボリビアのつながりを実感する瞬間が何度もありました。


音楽は言葉が違っても心をつなげてくれるものだと、ここボリビアで改めて実感しています。これからも日本とボリビア、それぞれの音楽や文化を学び合いながら、架け橋になれるよう活動を続けていきたいと思います。

文責 田名辺 麻衣(2024年度2次隊/音楽/コチャバンバ県コチャバンバ市)

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