2026/04/05 Sun
生活
#154 「暮らしの窓」―ボリビア・コチャバンバのスーパーマーケット 【行政・事業マネジメント/重留】

ボリビア、コチャバンバ在住の重留真代です。
私には国内外を問わず、旅行先で欠かさず訪れる場所があります。その一つは、地元にあるスーパーマーケットです。そこでは、その土地の暮らしを身近に感じることができます。並ぶ商品、売り方、店内の雰囲気──すべてにその土地の文化や生活の気配が存在している気がします。

【コチャバンバのスーパーマーケット】
現在私が暮らしているのは、南米ボリビアのコチャバンバという都市です。標高約2,500メートルの高原都市で、明るく穏やかな気候に恵まれ、野菜や果物が豊富なことから「美食の街」とも呼ばれています。
ここには「HIPER MAXI」と「IC NORTE」という有名スーパーがあり、どちらも食品から日用品まで幅広く揃えているお店です。印象としては「IC NORTE」がやや高級志向。今回はより身近な「HIPER MAXI」の店中を紹介します。

【食料品は必要な分だけ】
こちらでは、生鮮食料品は必要な分だけ購入できる量り売りスタイルが主流です。バナナ1本、パン1個からでも買えます。袋に入れて計量コーナーへ持っていくと、値札ステッカーを貼ってもらえます。肉類はパック詰めもありますが、カウンターで希望の量を伝えるとその場で袋詰めし価格ラベルを貼ってくれます。

【抗えないパンの魅力とボリビアの主食】
こちらの食事用パン(惣菜・菓子パンではない)は小麦の香りが強く、素朴で飽きのこない味わいです。買って帰ると、袋を開ける前から部屋中に香りが広がるほどで、日本では控えていたパンを(嫌グルテン)、こちらに来て、全面解禁となってしまいました。安くて美味しくて、ほぼ毎日食べています。
さて、こちらの主食は、一般的にジャガイモとトウモロコシとされていますが、お米も種類が豊富にあり、よく食べられています。さらに「奇跡の穀物」キヌアが日本よりも安価に手に入ります。(1キロ45ボリ/990円)

【商品価格傾向】 (1ボリ≒22円で換算。2026/02/20現在 GoogleFinance)
• 国産品:果物・野菜やパン、精肉などは日本より安く、日々の買い物に助かります。生活用品は日本とほぼ同等価格で品質にも問題はありません。
• 輸入品:一方で輸入品は驚くほど高価。例えば「クリネックスのティッシュ」は1箱(50組入り)が 42ボリビアーノ(約924円)。プリングルスも1個69ボリビアーノ(約1,518円)で、こちらでは高級菓子。シャンプーや洗剤も同様で日常品とは言い難い価格設定となっています。
・嗜好品:コーヒーとチョコレートは国産品でも高めです。インスタントコーヒー200gは155ボリビアーノ (約3,410円‼)、チョコレート33.3ボリビアーノ(約732円)です。私にとってこれらは、欠かせない存在。脳を騙すための笑顔を作って、カゴに入れています。
【スーパーマーケットから見える暮らし】
こうした価格事情もあり、街の人々は自然と国産品・地元産を選びます。国産品推奨や地産地消の呼びかけなどしなくても、国産・地元産のものが人々の暮らしに溶け込んでいます。
次にご近所のスーパーマーケットを歩くときは、少しだけ「その土地の暮らし」に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。人々の生活の一端が、きっと見えてくるはずです。スーパーマーケットは、単なる買い物の場ではなく、人々の暮らしを垣間見ることができる場ではないでしょうか。
文責 重留 真代(2024年度3次隊/行政・事業マネジメント/コチャバンバ県コチャバンバ市)
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