JICA海外協力隊の世界日記

ボツワナ便り

ボツワナの国産ラップトップ

Dumela! (こんにちは!)コンピュータ技術隊員の加地です。

ちなみにこのDumela!(デュメラ!)は、朝でも夜でも使えるあいさつの言葉で、現地語であるツワナ語のあいさつには時間帯の区別がありません。

さて、今日はパソコンの話です。昨年末、急に教員へラップトップが配布されました。いえ、私が知らなかった(知らされていなかった)だけで、そのようなプロジェクトが組まれていたのでしょう。

学校によって機種が異なっていることもあるようですが、活動先のカレッジに届いたのは、ditec社のものでした。聞き覚えのあるこの会社、首都ハボロネにある Botswana Innovation Hubという場所に拠点を置くボツワナのITカンパニーで、イベントで見学に訪れた時、組み立てラインなどもチラ見することができました。

Windowsではない

活動先のカレッジでは、2022年に半分のPCが新しくなりましたが、もう半分は10年選手でとても辛そうです。そしてこれらはWindows PCなのですが、新しく配布されたラップトップはEdubuntuというLinuxのディストリビューションの一つでした。

https://www.edubuntu.org/

Edubuntuは、Ubuntuという有名なディストリビューションを元にしていて、多くの教育用ソフトウェアがバンドル(プレインストール)されています。そしてなんと言っても、Windowsとの違いは無料だということが大きいでしょう。

国産と言っても組み立てだけで、多くの部品は輸入でしょうが、それはどこの国も同じこと。原価はどのくらいで、買うといくらくらいになるのか気になります。政府調達なので、ある意味では内需と言えます。メーカーにとっても経験値を上げていくいい機会なのではと思いつつ、セットアップをしていました。

先生の反応は上々

「オフィスは?」「クロームは?」とまずは聞かれるのですが、入っている別のオフィスソフトの使い方を簡単に説明、インターネットのブラウザはFireFoxが入っています。

Windowsではないものの、Linuxデスクトップも使いやすくなっていて、大きく混乱するような操作の違いもなく、USBメモリを挿せばアイコンが増え、選択すると中身が見えてと、PCを使っていた先生は、すんなり使い始めたようです。

そればかりか、新しいおかげで動作も軽快で持ち歩けるので、先生方は積極的に教材準備やクラスでのプレゼンテーションに活用している様子。外部プロジェクタを接続した時の設定も多かった質問の一つです。

今年10月にWindows 10のサポートが切れるのを目前に、Windows 11にアップデートできない古いPCは、いっそLinuxデスクトップを入れてもいいのではないかと思っています。

それではまた!

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