JICA海外協力隊の世界日記

ボツワナ便り

カズングラ橋-ザンビアからボツワナへ

Dumela

Letlhakeng村でコミュニティ開発隊員として活動している、平石守です。

僕は先日、隣の国であるザンビアに任国外旅行に行ってきました!

任国外旅行とは、活動を行う派遣国以外の国に、決められた日数以内で旅行ができる制度です。ザンビアでは同期隊員に会ったり、活動を見せてもらったりすることができ、とても充実していました。

任国外旅行に行くにあたって、もう一つ楽しみにしていたことがあります。それは、カズングラ橋を渡る事です!

ボツワナとザンビアの国境は、2国間を流れるザンベジ川の上にあります。そのため、ボツワナとザンビアに跨る、カズングラ橋を渡る事で国境を越えます。ザンビアに行く時はタクシーで橋を渡ったのですが、帰りは橋を歩いて渡ったので、その時のことを紹介します!

ザンビア側から歩いてカズングラ橋に向かっていくと、驚く事に線路があり、橋の真ん中を通ってボツワナへ繋がっていました。橋に向かう線路には、列車が通れないように柵が設置してありましたが、線路は使われているのかどうなのか???

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ボツワナでは数年前から客車は使われておらず貨物のみが走っており、ザンビアでは客車も貨物も走っています。いつか、列車でザンビアとボツワナが行き来できるようになったらいいな~と思います。

さらに進んでいくと、橋全体が見えてきました!!!

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カズングラ橋は写真のようにカーブしているのですが、それはジンバブエ領を侵さないようにカーブしているそうです。しかし、カーブしているからこその、橋のカッコよさがありますね。

さらに足を進めて、橋の中央へ進んで行きました。

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ボツワナとザンビアの国境は面白い事に、4つの国が近接しています。そのため、橋から正面を見るとボツワナ、左側を見るとジンバブエ、右側を見るとナミビア、後ろを向いたらザンビアという面白い経験が出来ました。笑

橋の中央から左側を見た!あっちはジンバブエ!

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橋の中央から右側を見た!あっちはナミビア!

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橋を渡り切る前になんと、、、橋が出来る前にトレーラーや人を輸送していた船がありました!!船のエンジンはかかっていましたが、誰も乗ってはいませんでした。まだ活躍しているのかな??

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橋を渡り切って進んでいくと、、、

出入国を1つの建物内で行うことで、国境における物資や人の移動の迅速化に貢献するOne Stop Border Postsと言われるシステムの設備の1つが見えてきました!このシステムやカズングラ橋の建設には、JICAも関わっています。

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ここを通り過ぎて出入国を管理している建物に到着すると、2021510日にカズングラ橋、そしてOne Stop Borderシステムが完成したことを示すプレートがありました。そして、この建物に入って右側でザンビアの出国手続き、左側でボツワナへの入国手続きを行いました。

出国手続きではザンビア側の職員は皆、同じ長袖の制服を着ていたのに対し、入国手続きではボツワナ側の職員は皆、異なった半袖のシャツを着ていたのが面白かったです。笑

実際にこれらのシステムによる出入国の簡易さから、その恩恵にあずかる事が出来ました!

自分の任地や首都からは遠く離れたボツワナのカズングラですが、周辺にはゾウが有名なチョベ国立公園、動物や美しい景色を楽しめるサンセットクルーズができるチョベ川、そしてご紹介したカズングラ橋など、たくさんの魅力的な見どころがあります。ボツワナに来る方はぜひ、カズングラまで!!!

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