JICA海外協力隊の世界日記

ボツワナ便り

ボツワナとナミビアのロックアートを比較してみよう!

Dumelang!

首都から30分ほど離れたモホディツァネ村で活動している西上です。

職種は環境教育で、任地では主に県内の各村の小学校での環境教育授業を実施しています。

僕は世界遺産マニアで、普段から世界遺産や暫定リストについて調べたり、Googleマップを眺めることを趣味にしています。

そこで今回は、ボツワナの世界遺産『ツォディロ・ヒルズ』とナミビアの世界遺産『トゥウェイフルフォンテーン』、ロックアートで知られるこの2つの世界遺産を比較して紹介します!

ツォディロ・ヒルズとは

ボツワナ北西部に位置する、先史時代の岩絵が残る世界遺産です。ここには限られた面積に4500点以上の岩絵が集中して残されており、ここまで高密度に岩絵が残っている遺産はほとんどありません。こうしたことからツォディロは「砂漠のルーブル」とも呼ばれています。

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トゥウェイフェルフォンテーンとは

ボツワナのお隣、ナミビアの北西部に位置する、岩石線刻画が残る世界遺産です。人里離れたこの岩山の谷間には、ナミビアに生息する動物が描かれた岩がゴロゴロと落ちており、これらは数千年前に、この地に暮らしていたサン族などによって刻まれたと考えられています。僕もナミビアを旅行した際にこちらを訪れましたが、神聖な雰囲気の谷にとても保存状態の良い岩絵がたくさん残されていて、とても感動しました!

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共通点

まず、どちらもサン系の狩猟採集民によるロックアートとして考えられています。サン族は南部アフリカに古くから暮らしてきた狩猟採集民で、世界最古の民族の一つとも言われています。文字を持たなかった彼らは、ロックアートを用いて文化や信仰、知識などを後世に伝えてきました。

また、どちらの遺跡にも共通してペンギンが描かれているという点は驚きです。特にボツワナは海を持たない国であり、普段の生活でペンギンを見ることはもちろんありません。この絵をペンギンだと断定されているわけではありませんが、この時代に人々がボツワナから大西洋沿岸まで移動したのか、はたまたナミビア方面の人々との交流の中でペンギンの存在が伝承されたのか、、、と考えて見るとワクワクしますね。

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何が違う?

最大の違いは、ツォディロが顔料を用いて描かれている(Paintings)のに対し、トゥウェイフェルフォンテーンは線刻画(Engravings)であるということです。ツォディロの岩絵は保存状態がいいものの、雨にさらされると岩絵が薄くなってきてしまいます。一方、トゥウェイフルフォンテーンのロックアートは彫られており、この地域はかなり降水量も少ないため、比較的はっきりとロックアートが残っていた印象があります。

また、両者とも神聖な場所ではありますが、その在り方にも違いがあります。ツォディロはサン族やハンブクシュ族にとって、現在もなお崇敬する対象として見られ、現代の人々へ岩絵を通してメッセージが引き継がれていますが、トゥウェイフルフォンテーンの岩絵のメッセージは現代にはそのまま伝わってはおらず、考古学的資料から読み解く対象となっています。

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いかがでしたか?

岩絵は、文字を持たなかった人々が後世に向けて残したメッセージであり、そう考えるとロマンがありとても面白いです。

南部アフリカへお越しの際は、ぜひどちらにも足を運んでみてはいかがでしょうか!

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