JICA海外協力隊の世界日記

ボツワナ便り

ボツワナの小学校

 ボツワナの小学校で活動している井口昭夫です。日本の小学校を定年まで働き、この首都近郊の村の学校に来ました。これから時々、学校の様子を中心にお知らせしていきます。ボツワナの学校は、日本の学校とは何もかもが大違い。毎日、新しい発見があります。学校では、子ども達から「AKIOAKIO!」と呼ばれています。小さい子は駆け寄って抱き着いてくる子もいます。キラキラした瞳で声をかけられると、日々の生活と仕事で疲れ果てていても「よし。がんばろう」と思う毎日です。

 さて、日本の学校との違いです。まず、設備面。学校は校舎が不足していて、午前・午後の2部制です。午後の児童は、午前の子ども達との交替時間まで外で授業を受けています。日陰と椅子と黒板さえあれば、どこでも教室に早変わり!ただ、2部制だと授業時間が少なくなってしまうので、日本のように休み時間がほとんどありません。友達と思いっきり遊べないので、気の毒に思ってしまいます。

 ボツワナの西側にはカラハリ砂漠があって、その関係で地面は砂地です。歩くと足跡がくっきりと着きます。車が通ると、砂煙が舞い上がります。ですから、教室の中はいつも砂埃だらけ。授業開始前と授業終了後は、しっかり者の女の子達が掃除をしてくれています。

 学校は、日本のような素晴らしい黒板はありません。チョークや黒板消し、机、椅子、教室照明など、全てにおいて問題山積です。教科書も全員配付ではありません。でも先生方はいつも足りないまま、工夫をしながら授業を行っています。

 でも、子ども達は元気です。いつもニコニコ笑って、追いかけっこをしたりしています。何もなくても、たとえ休み時間が少なくても、上手に友達と遊んでいます。私はよく髪の毛を触られます。直毛が珍しいのでしょう。「AKIOの髪の毛、大好き」と言われながら、次から次へと、いろいろな子が触ってきます。私も彼らの髪の毛を触ってあげ、「君の髪の毛もナイスだよ」と言ってあげます。

 決して日本の学校では体験できなかった毎日が、ここにはあります。

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