2025/07/07 Mon
小学校 活動 特別支援学級
織り機を学校に設置しました !


ボツワナの障がい児・者支援隊員の菅井嘉代です。私は首都から1時間ほどのところにあるモレポロレの公立小学校の特別支援学級に派遣されています。
今日は、職業訓練の授業で子どもたちと「さをり織り」を始めた様子をお伝えします。


さをり織りは日本の昔ながらの手織り機ですが、手作りの感性の表現を重視しているのが特徴です。「布を織るのではなく、自分を織る」という理念で城みさをさんが創始しました。みさをさんの「を」をとって「さをり織り」と表記します。
私がさをり織りに出会ってから20年以上になります。特別支援学級の担任をしていた時、失敗も個性ととらえるという発想が気に入り、授業に取り入れてきました。
今年の初めに一時帰国した際、お世話になっているさをり織りの先生にたまたま電話したところ、NGOさをりひろば代表の城哲也さんを紹介していただきました。哲也さんは創始者のお孫さんにあたる方です。城さんと電話して、個人的にさをり織りの織り機を一台、会員の方からのご寄付でいただくことになりました。さらにJICAボツワナ支所長のお力もお借りし、ボツワナまで運ぶことができました。
はじめは、学校に織り機があったらいいなぁとぼんやりと思っていただけなのに、それが急に実現し、信じられない気持ちと感謝の気持ちでいっぱいになりながら、受け取ったカバンを開けたところなんと・・・木材がバラバラに入っていました。


組み立てられるだろうか・・・不安な気持ちでしたが、励ましてくれた方々を思い出しながら、自宅で地道に組み立て始めました。ドライバーなどの必要な道具も一緒に送ってくれていたので、丸2日ほどで何とか完成することができました!!
その後、スクールバスで織り機を自宅から学校に運びました。織り機を初めて見た生徒たちは「これ、楽器?」と聞いてきました。筬(おさ)の部分で音を奏でると思ったようです。
まずは私が実演。もちろん音はでませんが、「トン、トン」と言いながら織ったところ、生徒たちが「トントンやりたい」と言って織り機のまわりに集まってきました。
この織り機の名前は「トントン」になりました。
はじめは、購入した毛糸で織っていましたが、今はいらなくなった布を裂いて、裂き織りのやり方で織っています。自由な発想で工夫できるところも、さをり織りの良いところです。
これからも、さをり織りの魅力をボツワナで発信していきたいです。
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