JICA海外協力隊の世界日記

ボツワナ便り

Sharing is caring 分け合うことは思いやること

Dummelang.

みなさん、こんにちは。

首都からバスで1時間のRamotswa(ラモツワ)で活動している菊地です。

前回、福田さんの日記にもありましたが…

最近ボツワナはオリンピックで盛り上がっていました。

Letsile Tebogo選手が金メダルを獲得した!」や「ボツワナの選手団がパリから帰って来る!」という名目で、全国的に午後からお休みになるなんてこともありました。

こういう柔軟な対応ができるところも、私がボツワナを好きになってしまう理由の一つです。

さて今回は、ボツワナの「シェア文化」についてお伝えしたいと思います。

私の活動先は小学校です。

お昼休み、子どもたちは給食以外にも家から食べ物を持って来たり、校内でお菓子を買ったりして食べることができます。

そのときよく目にするのが、お菓子を持っている子どもが周りの子どもたちと分け合っている姿です。

手の平をお皿代わりにしてスナック菓子やヨーグルトを分け合って食べていたり、一粒の小さいチョコレートを一生懸命に割ってシェアしていたりします。

こんなことは序の口で、一人の子が舐めている飴をその子が歯で割って、周りの子と分け合っているなんてこともあります。

日本と違うなぁと感じるのは、お菓子を分けて欲しい子が、お菓子を持っている子に積極的に声を掛けに行くという点です。様子を見ていると「お菓子ちょうだい!」と言って、お菓子が分けてもらえるかどうかは、子ども同士の関係性や、その子の日頃の行いにもよるようです。

ある日、いつものように6年生の女の子たちがお菓子を分けて食べていたので「みんなで食べてるんだね」と声を掛けると、ある女の子が “Sharing is caring”「分け合うことは思いやることだよ」と返事をしてきました。

この返答を聞いて「なるほど!」と思わず感心してしまいました。

宗教の影響も大きいと思いますが(ボツワナは大半の人がキリスト教)、持っている人が持っていない人に分けるのは当然のことで、こうやって子どもの頃からお互いに助け合う習慣が培われていくのだなぁと感じました。

この助け合い・分かち合いの文化は子どもに限ったことではありません。先生たちも食べ物をシェアしている姿はよく見かけます。(さすがに、子どもたちの飴のようなことはありませんが…)

人が生きていく上で当たり前のことかも知れませんが、持っている人が周りとシェアすること、持っていなかったら周りの誰かを頼って良いこと、そんなことに気付かされる出来事でした。

最後まで読んでくださったみなさん、Tanki thata

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