JICA海外協力隊の世界日記

ボツワナ便り

五感を使ってごみ問題を知ろう大作戦!@最終処分場

はじめまして

2024年11月から環境教育の隊員としてボツワナに派遣されている中屋美里です!

今回から世界日記に参加させていただきます。

活動のことや大好きな民族についてなどなど、気ままに赤裸々に執筆できればと思っていますので、どうぞよろしくお付き合いください!

生まれは東京の下町”葛飾”で、大学では国際協力関係について学んできました。在学中に環境問題に関心を持つようになり、国内外で環境保全・環境教育活動を行なってきました。新卒参加でわずかな経験しかないですが、自分らしく楽しく活動していきたいと思っています。

ボツワナに来てから5ヶ月が経過し、生活にもだいぶ慣れ、活動も少しずつですが始めることができています。

そこで今回は先日行ったごみの最終処分場見学について書かせていただきます。

任地トロクウェンにある小学校の5年生25名・教員2名と共に、ラモツア最終処分場に行きました。

私が活動の中で意識しているのは”なぜ?”を探求することです。

なぜポイ捨てがいけないのか

なぜごみを分別する必要があるのか

なぜ自然環境を守ることが大切なのか

その部分を理解して、納得することができれば自然と行動に移せるのではないかと考えています。

そこで、ボツワナで問題視されているごみ問題について知り、環境問題について考えるきっかけを作るために、またその現状を五感を使って感じて欲しいと思い「生徒たちを最終処分場に連れて行きたい!」と同僚に相談しました。私自身大学生の時にフィリピンで見たごみ山がきっかけで環境問題に関心を持つようになったこともあり、ぜひ実施したいと考えていました。

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また、この処分場見学までに環境教育の授業を計5回実施しました。私たちが生きていく上で欠かせない”自然”への感謝を忘れないことが大切だと感じているため、まずは自然と人間の関わりから伝え、ごみについてやボツワナでの環境問題について伝えました。

スケジュール調整や車の手配、学校や保護者への許可取り等々、スローペースなボツワナ人を相手に調整することは本当に大変で当日もハラハラドキドキでしたが、色々な方の協力のもとギリッギリでなんとか実現することができました。笑

そうして迎えた当日。

2時間半遅れでスタートしましたが、心の中では「スタートできただけすごい!ありがとう!」と思いました。笑

大型のバスに乗るのが初めての生徒もいて、バスの中は先生含めとっても楽しそうでした

約1時間の移動を経て無事処分場に到着し、アンモニア臭が生徒たちを襲いました。さっきまでバスの中であんなに楽しそうにしていたのに、その表情は一変、、。

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処分場のマネージャーが全体の概要について説明し、その後、ごみ計量器や医療ごみの焼却場、コンパクターやごみ山について学びました。

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ここでは医療ごみを焼却しているのですが、とある生徒がそこから出る黒煙を見て「あれが大気汚染に繋がるの?」と私が授業の中で伝えたことを覚えてくれていてとても嬉しかったです。

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また、先生も処分場の方々に色々と質問をしたり、生徒たちに問いを投げかけたりと、とても熱心でした。生徒たちもその問いかけに手を挙げて答えたり、一生懸命メモをとっていました。

そして最後にとても嬉しいことが‼︎

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用意していたお菓子を配り、食べ終えたお菓子のごみを使ってごみをごみ袋に入れることを実践しようと考えていたのですが、先生自ら私が持っていた袋を見て「その袋にごみを入れてもいい?」と言ってくれたのです!生徒たちにもごみ袋に入れるよう促し、バスを降りる時にはごみが落ちていないか確認までしてくれました。

この処分場見学を通して少しでもごみ問題が自分事になった気がしてとても嬉しかったです。そして座学だけでなく五感を使って学ぶことがいかに重要であるかを改めて感じました。

ワークシートを渡し、感想とごみ問題を解決するためのアクションを考えること、今回学んだことを親に話してコメントをもらうことを宿題にしました。2学期が始まったら回収しに行くので、それもとても楽しみです。

ごみ問題はとても身近な問題ですが取り組みたいと思う人は少ないと思います。そのため環境教育を通してとにかく”楽しく”学んでもらえるようこれからも工夫していきたいです。

この処分場見学はまた他の学校などでも実施したいと思います!

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