JICA海外協力隊の世界日記

ボツワナ便り

素敵な織物工房 Oodi Weavers 一期一会は人だけじゃない?

Dumela!! 初めまして

2024年1次隊 小学校隊員の福岡出身の宮﨑梓です。

ボツワナに赴任して8ヶ月がたち、生活にも少しずつ慣れてきたので、世界日記の仲間入りをさせていただきました。

現地でしか味わえない生活をご紹介していきますので、お付き合いしていただけたらなと思います。

ではでは、よろしくお願いします!

このLentswe La Oodi Weavers は、1973年に女性の収入向上のために設立されたそうで、

工房には、とても鮮やかな色で 細かく丁寧に織られた素敵な織物がたくさんあり、

どの作品を見ても目移りしてしまうくらいとても素敵な空間でした。

この織られた糸は、海外から輸入した羊毛を塗料で染め、1本1本手作業で織っていくそうです。

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とても気の遠くなるような作業でした。(私だと、きっとすぐ諦めています...)

1本1本を手作業で織っていくなんて、手間がかかっていますね。

織っているところを見学させてもらったのですが、本当に1本1本を手作業で織っていて、

こんなことをされている女性の方々に脱帽です。

しかも、この織っているデザインは、設計図はなく、頭の中にあるイメージを頼りに織っているそうです。

(またまた脱帽)

ほとんどの作品が、村の生活を表しているそうで、結婚式などのデザインもありました。

(とても可愛かったです♡♡♡)

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ボツワナの名産Diamondの織物もありましたが、20万と聞いてすぐに断念(泣)

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他にも、ボツワナの世界遺産であるオカバンコデルタの織物等も展示されていて、こちらはヨーロッパの方が購入されたそうです。

ちなみに、7万5千円でした。

こうやって、たくさんの方に購入されて、現地の方の収入向上につながることが嬉しいですね。

しかし、こんなに素敵な織物を生み出している工房にも課題があるようです。

① 織物をしているメンバーの高齢化(若い織り手がいない)

②織物を展示するアートギャラリーの場所がない

③ ウェブサイトや効果的なオンラインによる広告がない

というものです。

そして、この課題を解決するために、以下のような目標も立てているそうです。

①この織物スキルをワークショップで共有し、イメージアップにつなげ、将来の有望な若い織り手を育てること

②織り手や国際的なコミュニティのアーティストに利益をもたらすようなアートギャラリーを建設すること

③織り手のスキルを共有しつつ国際的なワークショップの実施を通して、SNS等のオンライン広告で発信する。

日本でもそうですが、昔から伝わる素晴らしい伝統技術の後継者がいないというのは、とても寂しいことですね。

同時に、この織物がボツワナから無くなると想像しただけでも悲しくなります。

どうにかして、この素敵な受け継がれるべき伝統織物技術が後世に伝わってほしいと切に感じました。

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この工房の横には、販売されているエリアもあり、作品は少ないですが小さいボツワナ国旗の織物などもありました。

一緒に行った隊員も村の様子が描かれている織物を購入していました。

(私も次回は買えたらいいな〜とたくらんでいます)(^^)

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ここのOodi Weavers(注1)の織物作品は、ボツワナクラフト(注2)にも卸していないので、

ここでしか買えない限定品であり、作品も少ないため、その日に出逢えた作品とは一期一会だと思います。

この素敵な伝統的な織物作品の継続のためにも、一度足を運ばれてはいかがでしょうか?

一期一会の作品があなたを待っていますよ^^ 

(注1)Oodi Weavers・・・平日しか空いていないので、確認されてから行くことをおすすめします

(注2)ボツワナクラフト・・・地方の工芸品発展のために設立されたボツワナ最大の工芸品卸売業者

販売ルートや商品の品質が管理されている分、値段は高めですがコピー品ではなく本物が購入できるお店です。

アクセサリーやTシャツ、木彫りの動物、手編みかごなどが売られています。

(私は、クッションカバーを買いました!)

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