JICA海外協力隊の世界日記

ボツワナ便り

熱狂!世界陸上 in ボツワナ

Dumelang!! バドミントン隊員の福田です。

34年ぶりに東京で開催された世界陸上が閉幕しました。ボツワナからほぼ毎日観戦していたので非常に寂しく感じます(涙)。遠く離れたボツワナでも大盛り上がりの9日間でした!今大会でのボツワナチームの活躍を通して、日本の皆さんもボツワナという国名をたくさん耳にしたのではないでしょうか?!今回は、世界陸上をボツワナで観戦した際の様子についてお話したいと思います。

ボツワナからは12名の選手が出場しました。結果は、金メダル2つ、銅メダル1つ、入賞3つという大活躍でした!

男子400m決勝では、出場した3選手が揃って決勝に進出しました。1位、3位、8位でフィニッシュ、ダブル表彰台を果たしました!優勝したBusang Collen Kebinatshipi選手は今季世界最高記録での金メダル獲得となりました。ボツワナのナショナルスタジアムのオフィスでスポーツ協会の方々と観戦していたこともあり、みなさん大盛り上がりで抱き合って喜びを分かち合いました!

また最終日の4×400mリレーは、400mファイナリストの3名と200mのパリオリンピックチャンピオンであるLetsile Tebogo選手という豪華なメンバーで挑みました。この日は来たる歴史的な瞬間をパソコンではなく大きなモニターで見たい!と思い、レストランへ駆け込み観戦しました。雨が降りしきるなか、残りわずか数メートルで逆転し、この種目ではアフリカ初となる金メダルを獲得したボツワナチーム。他のお客さんや店員さんもジャンプしながら喜んでいました!メダルセレモニーでは、選手たちと共に店員さんたちが大きな声で嬉しそうに国歌を歌っている姿が印象的でした。

半乾燥地帯であるボツワナでは、「雨」は国旗の青にも由来するほど貴重なものであり、公用語であるツワナ語では「PULA」と呼ばれ通貨単位にもなっています。そのような背景を考慮すると、この天候のなかで金メダルを獲得したことはドラマチックだなあと(勝手に)感じずにはいられませんでした。そして、大統領が彼らの快挙を祝して独立記念日の前日の929日を祝日としました。日本ではこういうことはなかなか起こりえないと思いますが、昨年のパリオリンピック期間を含めて今回が3回目の祝日となりました!

日本で世界陸上を観戦できず残念でしたが、ボツワナで観戦することでスポーツを通した素敵な経験や新たな発見をさせてもらえたなと思います。ボツワナ人と一緒に応援し、レース後に喜びを共有した時間は、国籍や言語、文化を超えて純粋に楽しむことができました。また、スーパーの店員さんやタクシーの運転手さんとの会話のなかで「ボツワナチームおめでとう」と伝えると、多くの人たちが誇らしそうに、そして嬉しそうに「ありがとう」と返してくれる姿がすごく良いなって思いました。母国のアスリートの偉業を自分のことのように喜んで、その気持ちを共有できる文化は素敵だなと感じました。さらに、観戦したレストランの店員さんやスポーツ協会の方から、(私が日本人であると知って)「この大会をホストしてくれてありがとう」と声をかけてもらいました。私自身はもちろん何もしていませんが、すごく温かい気持ちになりました。このボツワナ便りを通して、東京での世界陸上の開催に尽力された1人でも多くの方々にボツワナからの感謝の言葉が届くことを願っています。

さて、来年5月には世界リレーがボツワナで開催されます。私は残念ながら任期を終え帰国してしまうので、日本から全力で観戦したいと思います!

来年はあの感動と興奮をボツワナで!

【余談】

ボツワナチームが帰国後に首都のショッピンモールを凱旋するパレードがあり、せっかくなので一目見ようと行ってみました。9時開始と告知されていたので開始時間に行きましたが、なかなか選手団は現れません…。結局選手たちが現れたのは、予定よりも4時間遅れの13時近くでした(笑)予定が遅れることには慣れたつもりでいましたが、さすがに4時間待つのは疲れました(笑)それでもボツワナチームを祝福することができ、人々の盛り上がりも感じることができたのでよかったです!また1つ思い出ができました!

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