JICA海外協力隊の世界日記

ボツワナ便り

夏のボツワナをどう乗り切る?

Dumela!!(こんにちは。)2024年1次隊、小学校教育隊員の宮﨑梓です。

ボツワナでの生活も1年を過ぎ、任期終了まで残り半年を切りました。

以前、記事を書いた時は冬でしたが、今では夏の兆しが見え始めています。

首都に行くと、道路沿いに色とりどりの花が咲き誇り、中でも紫の花を満開に咲かせているジャカランダの花は見もので私の好きな花の1つです。

ちなみに、ジャカランダは、日本では日南市や熱海市などで見られるらしく、世界三大花木のうちの1つだそうです。

さて、そんな夏の足音がそこまで聞こえてきているボツワナですが、夏のボツワナ(アフリカ)というとちょっと大変そうなイメージがありませんか?

今回は、夏のボツワナ(アフリカ)をどのように過ごしているかについて、お伝え出来ればと思います。

まず、私の住んでいるマロワネ村は首都から3時間離れている小さな村です。

そして、これが私の家です。

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他の地域と同じように断水・停電があります。

私の住んでいるマロワネ村は断水がとても多く、以前は1週間に3時間しか水が出ないこともありました。

私の家も断水の影響をかなり受けたので、タンクをつけていただきました。

学校では、水が無くなり、緊急下校したこともあります。

夏に水がないと、とても大変です。

そして、ボツワナは暑い時は、40度まで気温が上がります。

そんな中で、水が使えないとシャワーが浴びれないので、体や頭を洗うことができません。

暑い中で、体が洗えないのは酷ですよね。

なので、いつ断水が来てもいいように、日頃から水を溜めています。

この溜めておいた水を桶に入れて、もう一つの桶で水を汲んで体や頭を洗います。

(ちなみに、冬はケトルで沸かしたお湯を桶に入れて使います。

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次は、停電についてです。

夏の停電ほどきついものはなく、電気が使えない=扇風機、冷蔵庫やWi-Fiが使えないことになります。

昨年の12月上旬はとても暑く、気温40度の中、扇風機もなしで過ごさないといけない日がありました。

夜になって気温は少し下がりますが、今の家はコンクリート造りで壁は土壁なので、熱気がこもりやすく、夜になっても38度を保ったまま、扇風機なしで夜を過ごすこともたくさんありました。

これは本当に辛かったです。

そんな辛い時間を少しでも和らげるために、工夫していることがあります。

それは・・・

①保冷剤やペットボトルの水を冷やしておく

→停電時に保冷剤を体に付けて寝ると暑さが和らぎます。

(※ボツワナのスーパーで大きいサイズも売っています。)

また、首都へ食料品を買い出しに行くときに、この保冷剤があると、お肉も買えるのでとても便利です。

500mlや1.5Lのペットボトルにも水を入れて凍らせて、停電時に脇や首の後ろに当てると、とても気持ちがいいです。

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②水風呂に入る。

私の家は、タンクが電気で動いているので、停電になると水(シャワー)は使えなくなりますが、ほかの隊員に聞くと、水シャワーを浴びたり、水を少し溜めたお風呂に浸かったりすると体温が下げられるそうです。

③日本の便利グッズに頼る。

USBバッテリーで充電できる小型扇風機を常にフル充電にしておき、停電時に使用したり、ダイソーで売っていたひんやりマットというのをベッドに敷いて使用したりしています。

これがあると、少し暑さが緩和できるので重宝しています。

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日本にいると停電になる可能性が低いので、こういうことは、あまり必要ないですが、災害時には役立つこと(水を溜める)もあるので、覚えていただけると嬉しいです。(使わないことが一番いいですが。)

最後に、虫対策についてお話します。

アフリカでは、日本では見られない虫もたくさんいます。

私の家では、いつも朝起きたら、小さいカメムシが大量に床に落ちています。

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何匹どころではなく何十匹もいるので、朝から掃除をするのが大変です。

どこから入ってくるのか本当に謎です。

また、おそらく大多数の人が苦手であるゴ◯◯リもいます。

日本から持ってきたゴキキャップは、私の家では、なかなか効かないようで、今はほかの隊員からお勧めされた虫対策グッズを使っています。

その便利グッズとは・・・

①Blue death MULTI INSECT POWDER

→これは、家の周りにこの粉を撒いておくことで虫の侵入を防げるものです。

これを撒いた次の日に、家の周りに虫が何匹か死んでいました。

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②DYROACH

→これは、虫に直接噴射して退治することもできますし、1週間に1回のペースで窓やドア付近にスプレーをすると侵入を防ぎます。

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③NUVAN PROFI FUMIGATION FOGGER

→これは、月1回部屋にまく煙タイプの退治グッズです。

(日本でいうバルサンみたいなもの)

使用するには人体にも影響があり、1日家を空けないといけないので、首都に泊まりにいく予定がある時に使っています。

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これから、ボツワナは夏本番に入り、これらのグッズが活躍できそうです。

ボツワナの夏は、気候的にも、生活面でも厳しいですが、隊員同士で情報を交換したり、色々な工夫をしながら過ごしています。

日本で停電や断水があることは、めったにないですが、頭の片隅にでも入れていただき、何かの時に思い出していただけると嬉しいです。

今回は、ボツワナの夏の過ごし方について紹介させていただきました。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

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