2026/08/07 Fri
小学校 特別支援学級 自然 野生動物
野生動物保護ボランティアの体験記!

デュメラン。
ボツワナで小学校特別支援学級に派遣されている菅井です。今回は小学校の長期休みを利用して、野生動物保護のボランティアに参加したときのようすをお伝えします。
ボツワナ南東部、セントラル・トゥリ・ブロック。ここで私は一週間、サバンナの大地に身を置き、自然と人間の関わりを肌で感じてきました。
1日目:足跡クイズと柵づくり
朝食後、スタッフの案内でサバンナを歩きながら動物の足跡を探し、クイズ形式で種類を当てていく活動。なんと私のテントの近くまでハイエナが来ていたことが判明。夜中に聞こえていたうなり声の正体がわかり、背筋が少しぞくっとしました。
午後はモパネの木を切り、柵の支柱づくり。斧で太さ5cm以上の枝を切り倒し、長さ50cmぐらいに切り、先端をとがらせていく仕事。参加者12人で100本もの支柱を完成させました。参加者のほとんどは高校生でヨーロッパやアメリカからの参加。自然な感じで国際交流ができる10代の若者たちは本当に素晴らしいと思いました。 高校生中心の国際色豊かなメンバーに混じり、50代の私は「無理せず、怪我せず」を心がけながら作業しました。
2日目:バリケード柵作り
この日は、雨季の暴風雨で流れる地表の土砂を防ぎ、木々や草原を保全するために土手を築き柵をつくる作業。私たちは3人1組のチームになって土を掘り、昨日作った支柱を埋め込んで柵を作りました。つるはしで固い地面を掘り進めるのは重労働でしたが、自然を守るための大切な仕事だと実感しました。

3日目:鳥の調査と伐採作業
午前中は鳥の調査。図鑑を片手に、アカハシコサイチョウ(ディズニー作品のライオンキングで登場するくちばしの大きなザズーのこと)やアフリカスズメフクロウ(まるで置物のようなかわいさ)などを発見。もちろんですが、鳥の名前がすべて英語で、少し戸惑いながらも楽しめました。
午後は木の伐採。斧を使って、枝を2mの高さまで切り落とし、動物を観察しやすくするための環境整備。体力的に少し疲れが出てきた頃でした。
4日目:密猟者のワナ撤去と野宿
参加者全員が5m間隔で一列に並び、木々の間をすり抜けて前に進みながら人海戦術で密猟者たちが野生動物を捕まえるために仕掛けたワイヤーのワナを探す活動。なんと2時間で10個ものワナを撤去できました。
夜は野宿。ハイエナから身を守るため、焚火を絶やさず交代で番をしました。午前3時の担当となった私は、星空の下、サバンナの丘で火を燃やし続ける貴重な時間を過ごしました。
5日目:休息日
キャンプ場に戻り、午後は村で買い物。少し肩の力を抜ける一日でした。
スタッフや村の人に教えてもらいながら、ビーズを使って、ワニのキーホルダーを作ったり、草を編んでブレスレットを作ったりしました。

6日目:リンポポ川でワニ調査
最終日はリンポポ川沿いでワニの個体数調査。2時間歩いて見つけたのはわずか2頭。以前はもっといたそうです。 調査の最後にみんなで300mほどの高さの岩山を登り、リンポポ川の雄大なパノラマを一望しました。川の対岸は南アフリカ共和国です。川を眺めながらのランチピクニックは最高でした。
一週間を振り返って
ゾウ、キリン、シマウマ、ハイエナなど100頭以上の野生動物を目にしましたが、ライオンやレオパードには出会えませんでした。ライオンの生息数は近年激減しているとのこと。気候変動や密猟、経済や政治、国際的な販売システム…野生動物保護は複雑な問題と絡み合っているとオーナーが語っていたのが印象的でした。
私が知らなかったボツワナの現実。そこには、自然の美しさと厳しさ、そして野生動物をめぐって展開される人間社会の課題が見えるような気がしました。
SHARE





