JICA海外協力隊の世界日記

ボツワナ便り

寄付に支えられるNGOで過ごした、愛に溢れた2年間

Dumelang!ボツワナの首都・ハボロネに派遣されています、マーケティング隊員の藤井です。
私はいま、ボツワナ性暴力予防センター(Botswana Gender-Based Violence Prevention and Support Centre、以下BGBVC)というローカルNGOで活動しています。BGBVCは非営利組織(Non-profit Organisation)として、GBVサバイバーへの支援を行っています。この2年間活動してきて、NGOという存在が支援者や地域の人々によって支えられていることを強く実感しました。本日はそのNGOでの2年間についてお話しします。

私の役割は「Social Media Content Manager」です。配属先が運営するソーシャルメディアの管理者として、日々の啓発投稿やイベント記録など、広報活動全般を担当しています。イベントには主に学校や地域を訪れて行うアウトリーチ活動と、支援者からの寄付の受け入れがあります。特に寄付は頻繁で、多い時には週に2〜3件入ってきます。

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BGBVCでは、クリニックの運営やカウンセリング提供に加えて、緊急用シェルターの運営が大きな役割を占めています。DVや性的暴力などによって危険な状況にある人やその子どもたちが避難してくる場所で、国内に4カ所設置されています。いずれも安全確保のため住所は非公開で、スタッフの中にも場所を知らない人がいるほどです。

寄付というと金銭のイメージが強いかもしれませんが、オフィスを訪れる支援者は洗剤や洗面用具、生理用品といった日用品、そして日持ちのする食料品を寄付いただく方が多いです。利用者の多くは危機的状況の中、ほとんど荷物がない状態で避難してきます。そのため、生活用品や衣類といった寄付は、彼らの尊厳を守り、不安を少しでも和らげるためにとても重要な支援になるのです。

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また、新型コロナの流行時にはシェルターの需要が急増し、警察からの紹介による緊急支援も相次ぎました。新型コロナのタイミングから、それまでなかった男性の利用要請も出始めたそうです。そうした中、営業を停止していた地域のゲストハウスのオーナーが、無償で施設を一時シェルターとして提供してくれたことがあり、そのおかげで増加した需要に対応することができました。ここでも、地域からの支援に支えられています。

そして先日、草の根無償資金協力に採用され、日本政府からBGBVCのシェルター拡張が支援されることが決まりました。そもそものシェルター建設に際しても日本政府からの支援があったのですが、今回シェルターの需要増に応えるべく、施設が拡大される予定です。
(私も日本人ボランティアというご縁で、在ボツワナ日本大使公邸でスピーチをさせていただきました)

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私の配属先は、被害者保護のため秘匿性が高く、直接利用者と会う機会が多くありません。ソーシャルメディア担当という役割上、自分が前面に出る場面も少なく、活動写真も限られます。そのため、他の隊員と比べると少し地味に見えるかもしれません。しかし、配属先に贈られる数多の支援を目にしたこと、誰よりも近くで同僚の仕事を見たこと、GBVについて情熱をもってプレゼンする同僚の言葉を聞き、約30年の経験を持つCEOの力強いメッセージを動画に収められたことは、私にとって大きな刺激でした。ここで働く人々は皆、GBVに対する確固とした想いを持ち、優しさと共感の心をもっています。

大学でジェンダースタディを学んだ私は、この配属先にどうしても来たいという強い気持ちでボツワナに来ました。そして2年間活動してみて、ここを選んでよかった、選ばれてよかったと心から思っています。
初日にいただいた「Ame(私たちの)」というツワナ語の名前の通り、彼らに家族のように迎え入れられ、愛に満ちた2年間を過ごせたことを幸せに思っています。

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