2026/02/24 Tue
小学校教育
ボツワナの子ども達と歩んだ583日

Dumelang!
2024年1次隊、小学校教育の宮﨑梓です。
任地のマロワネは、少し前までは他の地域と比べると2〜3℃高い、36℃の気温でしたが、
最近は、気温が23℃になる日もあり、アフリカの気候を楽しんでおります。
そのようななかで、ボツワナでの任期も、残り1か月を切りました。
週末、食料品を買い出しに首都までバスに乗って行くのですが、
このバス移動も、あと数回と思うとしみじみしている今日この頃です。
さて、今日は、今までの1年半の活動を振り返っていきたいと思います。
私は人口3000人の小さな村に派遣されており、ここには小学校が1つしかないので、
全校生徒は500人を超えています。
私は、小学校5〜6年生に算数を教えており、
主に、かけ算・繰り上がりの足し算・繰り下がりの引き算を中心に教えています。

活動を始めたばかりの頃は、九九を全く言えなかった子ども達。
どうやって、計算力を上げたらいいのか・・・と悩んだ時期もありました。
繰り上がりの足し算や、繰り下がりの引き算に関しては、
指を使って計算するこども達がほとんどでした。

線を書いて、それを数えて計算する子ども達もいて、
5〜6年生のこの現状に驚きを隠せませんでしたが、
それと同時に、少しでも多くの子ども達の計算力を上げたいと感じました。
そこからは、日本で実施していた九九チェックカードを作り、
その後、約150人分のカードにラミネートをかけました。
また、繰り上がりの足し算の方法として、
日本で教えられているさくらんぼ計算の授業も行いました。

初めは、日本の方法に戸惑う姿も見られましたが、
そこは、子ども達のやわらかい頭と素直な性格によって、
すぐに受けいれられ、少しずつ計算方法を習得していきました。
九九チェックカードでは、初めに友達5人と九九のチェックをし合い、
5人からOKをもらえた後、先生にチェックをしてもらう取り組みを行い、
見事合格したら、シールを貼るという活動を実施しました。

シール欲しさに、休み時間も九九を唱えて覚えたり、
友達とチェックし合ったりするひたむきな姿は、見ていてとても可愛らしかったです。
写真は、九九チェックを受けている様子です。
(一所懸命さに応援したくなります!)


↑ 8の段を残して、ほぼ合格して喜ぶ子
(よく頑張ったね^^)
他にも、遊びを通して九九の学習をしました。

(↑写真は、九九ジャンケンの様子。)
お互いの出た指の数をかけ算して、答えを先に言うゲームです。

(↑ 九九かるたの様子)
九九を聞いて、素早く答えのカードをとるゲームもしました。
しっかりと九九を覚えていないとできないゲームです^^
他にも、様々な遊びを通して学習することができました。
この1年半、算数を教えていくなかで、算数が苦手な子でも、
自分から「I want to study more」
「Can I have more homework?」と言ってくる子がいたり、
休み時間に私のところに来て、一緒に九九の歌を歌って楽しむ子もいました。
今年に入ってからは、新学年になったので、新5年生にも算数を教え始めたのですが、
自分で問題を作って解いて、私に採点をお願いをする子もいました。
↓(満点をもらって嬉しそうな新5年生)

点数とともに、ニコちゃんマークを描いてあげると、
それを見た他の子達が、私も、僕も・・・と自分で問題を解いて
どんどんノートを持ってきた姿には、驚きましたが、
5年生の純粋さが、とても愛おしく感じました^^
苦手な算数でも、自分から問題を考えて見せに来てくれたり、
「Please teach me」と言って質問をしてきてくれることが、
私にとってはとても嬉しく、この活動をやってて良かったなと思えた瞬間でした。
また、ボツワナの子ども達は、具体物(キャップ)を使って
計算を考える機会がなかったので、
実際に自分の目で見て(視覚化)、指で触れることで(体験化)
数の概念を実感して、理解できたのはよかったと思います。


また、計算方法を理解した子が、友達に教える姿も見られるようになりました。
友達に教えられるのは、計算を深く理解している証拠。
そのような子ども達が増えていく姿に嬉しさを感じましたし、
何より、友達に教えてあげるという行動自体にも心が温まりました。
ボツワナの子ども達は、とても素直で純粋で、私自身は教える立場でしたが、
逆に、子ども達からたくさん教えてもらい、たくさん笑顔にさせてもらいました。
1年半の間、辛いこともありましたが、子ども達の無邪気さや笑顔にいつも癒されて、
一緒に過ごせた時間が、かけがえのない思い出となりました。
今回の活動を通して、少しでも「算数って面白いな」「もっとやってみたいな」
と子ども達が少しでも思ってくれていたらいいなと思います。
そして、私の任期が残り1ヶ月なのを知っていたのか、
ある日、教室の窓脇に手紙が置いてありました。

中を覗くと、そこには、一生懸命に書いた文字が並んでいて、
読んだ瞬間、子ども達のまっすぐな気持ちが飛び込んできて、
胸がいっぱいになってしまいました。


私のつたない英語と授業でしたが、こうやってお手紙をもらえたことに
文化や言葉を超えた繋がりを感じて、
最後まで続けてきてよかったと心から思えた瞬間でした。
任期は、まだ1ヶ月ありますが、
子ども達が、私にくれた以上の「優しさや想い」を込めて
最後まで、尽力していきたいと思います。
そして、いつか大きくなった子ども達と世界のどこかで、
再会できる日を楽しみにしておきます。
たくさんの思い出をありがとう^^
Re tla bonana gape!( また、会いましょう!)
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