JICA海外協力隊の世界日記

ボツワナ便り

ボツワナの子ども達と歩んだ583日

Dumelang!

2024年1次隊、小学校教育の宮﨑梓です。

任地のマロワネは、少し前までは他の地域と比べると2〜3℃高い、36℃の気温でしたが、

最近は、気温が23℃になる日もあり、アフリカの気候を楽しんでおります。

そのようななかで、ボツワナでの任期も、残り1か月を切りました。

週末、食料品を買い出しに首都までバスに乗って行くのですが、

このバス移動も、あと数回と思うとしみじみしている今日この頃です。

さて、今日は、今までの1年半の活動を振り返っていきたいと思います。

私は人口3000人の小さな村に派遣されており、ここには小学校が1つしかないので、

全校生徒は500人を超えています。

私は、小学校5〜6年生に算数を教えており、

主に、かけ算・繰り上がりの足し算・繰り下がりの引き算を中心に教えています。

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活動を始めたばかりの頃は、九九を全く言えなかった子ども達。

どうやって、計算力を上げたらいいのか・・・と悩んだ時期もありました。

繰り上がりの足し算や、繰り下がりの引き算に関しては、

指を使って計算するこども達がほとんどでした。

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線を書いて、それを数えて計算する子ども達もいて、

5〜6年生のこの現状に驚きを隠せませんでしたが、

それと同時に、少しでも多くの子ども達の計算力を上げたいと感じました。

そこからは、日本で実施していた九九チェックカードを作り、

その後、約150人分のカードにラミネートをかけました。

また、繰り上がりの足し算の方法として、

日本で教えられているさくらんぼ計算の授業も行いました。

板書  さくらんぼ.png

初めは、日本の方法に戸惑う姿も見られましたが、

そこは、子ども達のやわらかい頭と素直な性格によって、

すぐに受けいれられ、少しずつ計算方法を習得していきました。

九九チェックカードでは、初めに友達5人と九九のチェックをし合い、

5人からOKをもらえた後、先生にチェックをしてもらう取り組みを行い、

見事合格したら、シールを貼るという活動を実施しました。

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シール欲しさに、休み時間も九九を唱えて覚えたり、

友達とチェックし合ったりするひたむきな姿は、見ていてとても可愛らしかったです。

写真は、九九チェックを受けている様子です。

(一所懸命さに応援したくなります!)

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↑ 8の段を残して、ほぼ合格して喜ぶ子

(よく頑張ったね^^)

他にも、遊びを通して九九の学習をしました。

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(↑写真は、九九ジャンケンの様子。)

お互いの出た指の数をかけ算して、答えを先に言うゲームです。

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(↑ 九九かるたの様子)

九九を聞いて、素早く答えのカードをとるゲームもしました。

しっかりと九九を覚えていないとできないゲームです^^

他にも、様々な遊びを通して学習することができました。

この1年半、算数を教えていくなかで、算数が苦手な子でも、

自分から「I want to study more」

「Can I have more homework?」と言ってくる子がいたり、

休み時間に私のところに来て、一緒に九九の歌を歌って楽しむ子もいました。

今年に入ってからは、新学年になったので、新5年生にも算数を教え始めたのですが、

自分で問題を作って解いて、私に採点をお願いをする子もいました。

↓(満点をもらって嬉しそうな新5年生)

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点数とともに、ニコちゃんマークを描いてあげると、

それを見た他の子達が、私も、僕も・・・と自分で問題を解いて

どんどんノートを持ってきた姿には、驚きましたが、

5年生の純粋さが、とても愛おしく感じました^^

苦手な算数でも、自分から問題を考えて見せに来てくれたり、

「Please teach me」と言って質問をしてきてくれることが、

私にとってはとても嬉しく、この活動をやってて良かったなと思えた瞬間でした。

また、ボツワナの子ども達は、具体物(キャップ)を使って

計算を考える機会がなかったので、

実際に自分の目で見て(視覚化)、指で触れることで(体験化)

数の概念を実感して、理解できたのはよかったと思います。

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また、計算方法を理解した子が、友達に教える姿も見られるようになりました。

友達に教えられるのは、計算を深く理解している証拠。

そのような子ども達が増えていく姿に嬉しさを感じましたし、

何より、友達に教えてあげるという行動自体にも心が温まりました。

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ボツワナの子ども達は、とても素直で純粋で、私自身は教える立場でしたが、

逆に、子ども達からたくさん教えてもらい、たくさん笑顔にさせてもらいました。

1年半の間、辛いこともありましたが、子ども達の無邪気さや笑顔にいつも癒されて、

一緒に過ごせた時間が、かけがえのない思い出となりました。

今回の活動を通して、少しでも「算数って面白いな」「もっとやってみたいな」

と子ども達が少しでも思ってくれていたらいいなと思います。

そして、私の任期が残り1ヶ月なのを知っていたのか、

ある日、教室の窓脇に手紙が置いてありました。

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中を覗くと、そこには、一生懸命に書いた文字が並んでいて、

読んだ瞬間、子ども達のまっすぐな気持ちが飛び込んできて、

胸がいっぱいになってしまいました。

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私のつたない英語と授業でしたが、こうやってお手紙をもらえたことに

文化や言葉を超えた繋がりを感じて、

最後まで続けてきてよかったと心から思えた瞬間でした。

任期は、まだ1ヶ月ありますが、

子ども達が、私にくれた以上の「優しさや想い」を込めて

最後まで、尽力していきたいと思います。

そして、いつか大きくなった子ども達と世界のどこかで、

再会できる日を楽しみにしておきます。

たくさんの思い出をありがとう^^

Re tla bonana gape!( また、会いましょう!)

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