2026/03/02 Mon
文化
ボツワナのお金の秘密
Dumela!(こんにちは)
障害児・者支援隊員の谷村です。
みなさんは、写真のお金に写っている人物をご存じですか?
2024年のパリオリンピックの陸上競技にて、男子200mで金メダルに輝いたLetsile Tebogo(レツィレ テボホ)選手です。
昨年9月、日本で行われた世界陸上でもボツワナチームの男子4×400mリレー第2走者として出場し、雨が降りしきるなかでの決勝で見事金メダルに輝いたことが記憶に新しいかと思います。
パリオリンピックで金メダルを獲得した彼への敬意を表すとともに、ボツワナ銀行創立50周年を祝い、昨年9月に記念紙幣が限定で発行されたのですが、この度2026年2月7日(土)から一般にも出回ることが話題になりました。
私の配属先の特別支援学級でも、先日お金の授業がありました。各紙幣の人物や色の違いについて担任の先生が生徒に向けて丁寧に説明をしていました。
そこで、私自身も改めてボツワナのお金について調べてみると面白い発見がありましたので紹介します。

ボツワナでは、お金の単位にPula(プラ)とThebe(テべ)が使われています。
為替は時期によって変動がありますが、目安としては1プラ=約10~11円です。
そして1プラ=100テべです。すべての硬貨の裏側に国章のシマウマが刻印されています。
【硬貨について】
ボツワナでは、現在写真の通り3種類のプラの硬貨と4種類のテべの硬貨が使われています。こうして並べてみると、価値の大きさに伴って少しずつ大きさが変化し、モチーフに使われている動物がそれぞれ異なることが分かります。また、テべに関しては、円形と正七角形の交互になっています。
硬貨の歴史を辿ると、1966年~1976年は南アフリカの通貨の単位であるランドの硬貨が用いられていたそうです。
そして、1プラは現在金色・円形をしていますが、初代の形状はスカラップ(波型の縁)だったそうです。スカラップ、七角形を経て現在の円形になったそうです。詳しい変遷の様子やそのほかの硬貨のデザインについては参考文献をご覧ください。
硬貨によって材質は若干異なりますが、現在流通している硬貨のほとんどが「ニッケル」が含まれた合金のため、すべて磁石に反応します。現在日本で流通している日本の硬貨は、すべて磁石に反応しません。自動販売機のコイン判別機が磁力を利用しており、詰まりを防ぐためだそうです。アフリカではあまり自動販売機は流通していないため、磁石に反応する金属が使われているのでしょうか。同じ硬貨でも、国によって材質が違うのが面白いです。
(参考文献)
https://en.numista.com/catalogue/botswana-1.html
http://www.coinzoo.net/africa-world-coin-collection/category/botswana
【紙幣について】
硬貨と同様、表面右上に国章が記されています(①)。
すべての紙幣には、重要なセキュリティ機能として、シマウマの透かし模様が描かれています(②)。そして、ウィンドウ付きセキュリティスレッドがあり、各紙幣によって太さやデザインが異なります(③)。
そして、視覚障がい者が紙幣の額面を識別できるように、表面の右端にある小さな点を触って確認できるようになっています(④)。各紙幣によってその数が異なります。また、左上の数字の印刷部分を指でこすると、わずかながら凸凹を感じることができます(⑤)。
裏側には、小さな円の中に象徴的なモチーフが描かれています(⑥)。例えば、20プラに描かれている動物は、オリックスです。世界文化遺産として知られるシャカウェのツォディロ・ヒルズにある壁画にも同じ絵が描かれています。
参考文献
https://www.bankofbotswana.bw/notes-and-coins
https://www.bankofbotswana.bw/sites/default/files/New-Bank-Notes-Series_0.pdf
ボツワナの紙幣には、さまざまな特徴がありとても興味深かったです。お金を観察すると、改めてボツワナが何を大切にしているかが分かったように感じます。
最後までご覧いただきありがとうございました。皆さんもぜひ、参考文献に記したURLなどから、興味のある国のお金について調べてみてください。
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