JICA海外協力隊の世界日記

ボツワナ便り

トノタ村で結婚式に参加

コミュニティ開発隊員の井上です。
先日、伝統衣装のレテイシを身に纏って、任地トノタの結婚式に参加させてもらいました!

活動でお世話になっている知り合いの親戚の結婚式で、
新郎新婦に会ったのはこの日が初めてでしたが、
2人もその家族も、初対面の私を気遣い、温かく歓迎してくれました。

ボツワナの「結婚」までの道のりは容易くないそうです。
特に花婿の家族は、結婚のために多くのお金を支払わないといけないという話を聞いたことがあります。

例えば、披露宴の前のステップとして、「Bogadi」と呼ばれる儀式がありますが、
この儀式では、新郎の家族が花嫁の家族に金銭や牛を贈ります。

私が参加した披露宴も、ドローンまで構えた撮影班や音響が雇われての豪華な式でした。
しかし参列者からのご祝儀はないため、会場設営や食事も全て新婚夫婦とその家族持ちなのです。

披露宴は自宅の庭にテントを張って行われ、200人以上の参加者が集まっていました。

式は13時ごろの開始で、午前中は会場で調理のお手伝いをしました。

ボツワナでは基本的に、
男性が肉料理、女性が主食や副菜の調理を担当します。

この日も、男性陣が牛を一頭捌き、お肉を調理していました。
私は女性陣に混じってサラダに使うトマトやビートルーツなどの野菜カットをしました。

披露宴の昼食はブュッフェスタイルです。

お祝いの際によく食べられる牛肉料理のセスワやチキン、ソルガム、メイズ、サラダなど、いろんな種類のメニューをお皿に盛ってくれます。

飲み物は、これまた結婚式の定番といわれるジンジャービール(生姜のノンアルジュース)を頂きました。
どれも美味しかったです。

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披露宴のプログラムには、ブーケトスやケーキカットなど日本で馴染みのある内容の他に、ボツワナならではの新鮮な演目も見られました。

例えば、新郎新婦入場の際は、ブライズメイドやグルームズマンと踊りながら入場します。
会場の参加者もノリノリで、はじめから大盛り上がりでした。
やはりイベントにダンスは欠かせない様です!

プログラムの中で特に興味を持ったのは
「Words of Wisdom (格言)」です。

これは、人生の先輩ともいえる既婚者の方が、夫婦とはどうあるべきか、夫として、妻としてどのような態度を取るべきかといった教訓をスピーチします。
現地語でのお話だったため、内容はよくわからなかったのですが、その熱意のある話し方からなにか伝わるものがありました。笑

また終盤では、親戚から新郎新婦へ鍋やキッチン道具の贈呈があったり、家電や荷物を家に運び込むシーンがあったりして、新鮮に感じました。

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私にとって、初めて参加したボツワナの結婚式。
日本と似た部分もあれば馴染みのない慣習もあり、とても勉強になります。

そして新郎新婦や親戚、友人の皆さんにウェルカムしてもらえたことが何よりも嬉しかったです。

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