JICA海外協力隊の世界日記

ボツワナ便り

大地の恵みをいただきます!ボツワナの伝統食材

こんにちは、コミュニティ開発隊員(トノタ村)の井上です。先日、日本に帰国したら何を食べたいの?と聞かれ、「イカの塩辛に、鰻の蒲焼、フグの唐揚げ、ごぼうの天ぷら、、、」と説明していると、一体何を食べているんだ?!と、驚きの反応をされました。

馴染みのない食べ物は不思議に映るものです。   

とはいえ私も、ボツワナで牛の蹄(ひづめ)の煮込みを初めて食べたときや、昆虫料理に挑戦したときには、少し勇気がいりました。文化が違えば、当たり前も変わりますよね。

本日は、日本ではあまり馴染みのない現地の伝統的な食材について紹介したいと思います。

(1)Mosutlhane (モストゥワーネ)

ソルガムの実から茶色い殻を取り除いた食材です。干ばつに強い穀物であるソルガムはこの地域の主食のひとつです。

モストゥワーネは食物繊維が豊富と言われています。お米のように調理することができ、しばらく水に浸した後、炊いて食べられます。粒はモチモチしていて食べ応えがあり、腹持ちのいい食材です。

グルテンフリーで栄養価が高いため、健康志向の強い日本でも流行りそうだと思いました。

(2) Lerotse (レローツェ)

レローツェはメロンの一種です。見た目はスイカそっくりですが、そのまま食べても甘くはなく、普段は調理をして食べられます。レローツェを使った代表的な料理といえばBogobe jwa lerotse(ボボべ・ジャ・レローツェ)で、レローツェをソルガム粉と練り合わせたものです。

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大きなイベントでは200人分の調理をすることもあり、その時は20玉ほどのレローツェを使いました。切って、中の種をとる作業は根気がいりましたが、お母さんたちとお話しながら楽しく作業できたのでいい思い出です。

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レローツェを柔らかく煮た状態をKgodu (コドゥ)といいます。ソルガム粉と水を練ったのもの中にKgodu を入れてさらに混ぜると完成です。(手前の鍋がボボべ・ジャ・レローツェ)

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(3)Makgomane (マコマーニ)

「マコマーニ」はウリやかぼちゃに似た野菜の一種です。

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現地では、茹でて柔らかくしたマコマーニにサワークリーム (Madila/マディラ) や牛乳をかけて食べているようです。乳製品と合わせるとは意外でした。個人的には味噌や醤油と合わせて炒めたマコマーニが絶品です。

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(マコマーニやソルガム、メイズとよく一緒に食べられるマディラは牛乳からできた発酵乳製品。クリーミーで酸味があります。)

ボツワナの文化 (特にカランガ族) には、初収穫の作物を長子に与えるという慣習があるそうです。同僚が庭で採れた新マコマーニを私にくれたときにその話をしてくれました。彼女には小学生の2人の子どもがいますが、私のことも娘のように思ってくれているのだと思うと心が温かくなりました。

(4) Morogo wa dinawa (モロホ ワ ディナワ)

直訳すると「豆の葉っぱ」です。
玉ねぎやトマト、スパイスと一緒に調理されることが多く、副菜として日常的に食べられています。

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乾燥させたモロホは、小袋に入れて露店で売られていたり、量り売りされていたりします。調理前には、水で戻して使います。

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庭で採れた豆の蔓から、葉っぱを取る作業を手伝いました。柔らかい新芽を摘むんだよと教えてもらいました。この後、塩味で炊いて、柔らかくなった葉っぱを天日干しにします。

まだまだ紹介したい食材や料理がたくさんありますが、本日はこの辺で。

どれも昔から食べ継がれてきた食材で、健康に良いとされています。

余談ですが、かつてはボツワナの人々は長生きだったという話をよく耳にします。「うちのおばあさんは110歳まで生きた」なんていう驚く話も何度か聞きました。公式な統計がない時代もあり、実際のところは分かりませんが、そうした話を聞くと、伝統的な食事のなかには、長く健やかに暮らすためのヒントが隠れているのではないかと思います。

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