JICA海外協力隊の世界日記

ボツワナ便り

田舎の幹線道路

Dumela!  首都近郊の村の小学校で働いている、井口昭夫です。

今回は私の村を通る「幹線道路」について紹介します。

私は毎朝40分かけて幹線道路の脇を、歩いて小学校に通っています。東の空は、ボツワナの国旗のような水色の空をバックに、濃いオレンジ色の太陽が地平線から顔を出します。日本より大きく立派な太陽に見えます。乾季は雨が降らないので、毎日見ることができます。私の大好きな時間です。先日は、西の空に真っ白な満月も見ることができました。

 

さて、朝の幹線道路はさながらサーキット場のようです。みなさん、すごいスピードで飛ばしています。車線変更もウインカーを出さない車が多いように思います。あっという間に車間距離が狭まって、今にも衝突事故が起きそうです。日本の高速道路をイメージください。なんと子ども達は、この幹線道路を自由に横断しています。

先日は保育園生の弟の手を引いて、低学年の男の子が横断していました。日本では、間違っても許されない行為でしょう。しかし、こちらではこれが当たり前!人間だけではありません。ヤギやウシ、ウマにイヌそしてロバ。いろいろな動物が横断します。時々、動物の死骸も目にします。横断中に車と衝突してしまった動物達です。

幹線道路を走る車は、どの国の車が多いと思いますか? 日本の車が断然トップです。日本での仕事を終えた中古車達です。もちろん新車のような車もたくさんあります。

先日は、なんと65万kmも走っている、TOYOTAのハイエースに出会いました。日本では決してお目にかかれません。マニュアル車で65万km!ぼろぼろですが、まだまだ現役です。ここまで大切に使ってもらい、日本人として嬉しくなってしまいます。

このTOYOTAのハイエースですが、庶民の足として大活躍です。70円で乗れるミニバスみたいなものです。乗れるだけ乗ると、なんと運転手も入れて19人も乗ることができます。日本みたいに決まった出発時間はなく、お客が集まったら動き出すというシステムです。私も毎日のようにお世話になっています。

横断歩道の信号も変わっています。横断歩道を半分も渡る前に、青から点滅に、そして赤に変わります。その早いこと!また、車の右折ですが日本では歩行者優先ですね。ところがここは、自動車優先。猛スピードで後ろから私たちに突進してきます。気を付けないとはねられ、大事故になってしまいます。

ボツワナでは飲酒運転の話もよく聞きます。先日、私の知り合いが友達の車に乗っていて、夜中にウシとぶつかりました。友達は飲酒運転だったようです。車は大破し、知り合いも肋骨を折り、顔を縫い合わせる傷をつくり、すぐ入院! 

後日談ですが、その衝突された牛も死んでしまい、みんなでBBQにしたとか……。 ホントかなぁ? 

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