JICA海外協力隊の世界日記

ボツワナ便り

はじめてのブレイズ

Dumelang!
ボツワナの首都、ハボローネにマーケティング隊員として派遣されています、藤井です。

皆さんは「ブレイズ」という髪型を知っていますか?

ブレイズとは、細かく分けた毛束につけたエクステンションを三つ編みにしてつくるヘアスタイルです。アフリカ系の方たちは地毛の癖が非常に強く、そんな髪を扱いやすくしたりおしゃれをしたりする方法の一つです。
日本人の髪は柔らかく、直毛の人が多いのであまりやっている人を見ませんが、ここボツワナでは非常にポピュラーな髪型です。女性だと、体感で2人に1人がやっています。

今回はそんなブレイズをやってみたので、体験レポートをお届けします。

きっかけは、毎月ヘアスタイルを変える同僚を横目に「いいなあ」と思ったことがきっかけです。
ボツワナには、日本人のような柔らかい髪を扱う美容室はほぼありません。よって、こちらに来てから数ヶ月の間、自分で前髪を切る以外は髪を伸ばしっぱなしでした。

「一度ブレイズをやってみたいんだけど、どう思う?」と同僚に聞くと、
「やってみて!!見てみたい!」とすごく喜んでくれたので、郷に入っては郷に従え、思い切ってやってみることにしました。

美容室にいく前にまず、エクステンションを買うところから始まります。
スタイリストさんからエクステンションのメーカーの指定があったので、指定されたメーカーのものを2パック中華ショップで購入して持っていきました。

スタイリストさんはアフリカ系以外の人の髪を施術するのは初めてだそう。

エクステを少しずつ私に渡して、と言われたのですがもちろん初めてなので何をどうすればいいか分からず、お手本を見せてもらったり周りのお客さんを見渡しました。地毛の根本から段階を踏んで編み込んでいくのに適した量の毛束を、施術される側の人が少しずつスタイリストに渡していくのがお約束だということが分かりました。

餅つきのように、スタイリストがほしいタイミングで毛束を渡す、スタイリストが手早く髪を編み込むを繰り返す、お客さんとスタイリストの共同作業です。

今回私は『ダブル』というスタイルにしてもらいました。かっこいい!
三つ編みの束が太く、かなりボリュームのあるスタイルです。トータルで3時間ほどかかり無事完成。
配属先の同僚みんな、また道ゆく人たちにまでも褒めてもらえてすごく嬉しかったです!
ボツワナの人たちはみんな、ボツワナの伝統衣装を着たり、ツワナ語を話したり、ボツワナの料理を好んで食べたりすることをとても喜んでくれます。

ただ一つ問題が。
このヘア、ボリューム部分が剥き出しの頭皮に当たるためか、それともエクステが合わなかったのか、私は非常に痛かった……。
日中はまだいいのですが、就寝時が酷くて寝付けず。タオルを噛ませたりナイトキャップをしてみたり色々策を講じましたが、ついに耐えられず1週間も持たずに解いてしまいました。

当然同僚たちには「なんでもう髪型が戻ってるの!?」と驚かれました。
わけを話すと「私たちだって痛いわよ!African ladyはいつもその痛みに耐えてるのよ!」と言われ、『おしゃれは我慢』は万国共通だと思うのでした。

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