2024/10/31 Thu
観光
「天空の寺院」プレアビヒア
今回は、カンボジアの世界遺産「プレアビヒア寺院(Preah Vihear Temple)」をご紹介したいと思います。
プレアビヒア寺院は、カンボジアとタイの国境にある標高625メートルの断崖の上に建つヒンドゥー教寺院です。まるで空に浮かぶ要塞のようであるため「天空の寺院」と呼ばれています。
アンコールワットのあるシェムリアップからプレアビヒアまでは北に約200キロ、車で約3~4時間ほどかかります。アンコールワットに比べてアクセスは悪いものの、その分観光客は少なく、のんびりと寺院と絶景を楽しむことができます。
ふもとから寺院までは急勾配と曲がりくねったカーブが続き、専用のジープに乗って進みます。片道約15~20分の道のりですが、道中はとてもスリルがあり、冒険気分を味わいながら進むことができます。
プレアビヒア寺院の魅力の一つは、クメール建築の美しさです。9世紀から12世紀にかけてクメール王朝時代に建立され、伝統的なクメール建築の様式で作られています。門や柱にはヒンドゥー教神話を描いた彫刻が施され、彫刻にはシヴァ神やヴィシュヌ神の姿が描かれています。
そしてプレアビヒア寺院の最大の魅力は、なんといってもその景色です!頂上からはカンボジアとタイ、両方の大地を一望することができ、特に夕日に照らされた寺院はとても幻想的で美しいです。人の多いアンコールワットとは異なり、ゆったりとした自然空間を味わうことができます。
自然と融合した天空の寺院プレアビヒア、是非一度訪れてみてください!
服部一希 企画調査員(ボランティア事業)
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