JICA海外協力隊の世界日記

カンボジア便り

何もかも違うから楽しい!カンボジアの幼稚園!

ជំរាបសួរ(チョムリアップスオ)

私は首都プノンペンから車で約5時間のところに位置するクラチェ州にいます。メコン川に生息するイルカや夕陽が綺麗なことで知られ、毎日ゆったりと時間が流れていくのが魅力の街です。

そんなクラチェ州にある公立幼稚園で、JICA海外協力隊としてボランティア活動をしています。

…さて、早速ですが「カンボジアの幼稚園」と聞いて、どんな様子が浮かびますか?

今回はカンボジアの公立幼稚園について、私が日本との違いを特に感じた点をいくつか紹介します。

学び方】

日本の就学前の子どもたちは幼稚園(保育所・子ども園含む)で「遊び」を通して学んでいますが、カンボジアの幼稚園ではクメール文字やクメール数字について学ぶことが多いです。鉛筆を使う学習を繰り返すため、正しい鉛筆の持ち方ができ、キレイに文字を書いたり上手に塗り絵をしたりする子どもたちがたくさんいます。

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カンボジアの幼稚園は、小学校のような時間割が決められており、科目は「国語」「算数」「理科」「社会」「運動」と、まさに小学校!休み時間もあり、この時間に子どもたちは園庭で遊んだり図書室で絵本を読んだりして過ごしています。

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またカンボジアは仏教国のひとつであり、そのため幼稚園へお坊さんが来たり座禅の時間が設けられていたりします。

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【園舎】

カンボジアの公立幼稚園の多くは小学校に併設されており、小学校の教室の一部を幼稚園としています。そのため小学生との交流ができます。

また校内や近隣に売店があったり屋台が来たりすることも多く、子どもたちは好きな時にお菓子やアイスクリームを買って食べています。

園舎の壁や地面に絵が描かれていることが多いのですが、これらは全て先生たちが描いています。動物や花などの絵にクメール数字やクメール文字を加えることで、子どもたちが楽しく学習できるような工夫があります。

【先生たちの服装】

女性の先生は皆「សំពត់(ソンポット)」と呼ぶスカートを履いています。日本の幼稚園の先生はスカートを履いて働かないので最初は驚きましたが、これが意外と動きやすい!加えて先生も子どもたちもサンダルが一般的。これも慣れると走ったりジャンプしたりも問題なくできて、子どもたちは日々幼稚園で楽しく過ごしています。

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【園児と保護者】

子どもたちも保護者も恥ずかしがる人が多いように感じますが、慣れるとたくさん話しかけてくれたり、遠くからでも名前を呼んで手を振ってくれたり、フルーツやお菓子を分けてくれたり、家族旅行に誘ってくれたり…可愛い笑顔の子どもたちと優しい保護者の皆さんにいつも励まされます。

私が一番お世話になっている幼稚園の先生たちも「ご飯食べた?」と気にかけてくれたり、「日本の手遊びを教えて!」と聞いてきたり、優しくて素敵な方たちばかりです!

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どれも最初は日本との違いに戸惑いましたが、今となっては何もかもがカンボジアらしくて、すごく素敵だなあと感じています。

最後に…私は幼稚園教諭・保育士として、世界中の就学前の子どもたちに質の高い教育を!という夢があります。

帰国まで残り8か月。これからも自分の挑戦が、世界中の就学前の子どもたちのための何かのきっかけになればと願い、活動に向き合っていきます。

最後まで読んでくださりありがとうございました。

អរគុណច្រើន!

☆カンボジアに派遣されている隊員は、順次この世界日記を執筆しています。ぜひ他の隊員の活動や任地の様子も覗いてみて下さい。

2023年度2次隊

カンボジア/クラチェ州

幼児教育 柳美穂

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