JICA海外協力隊の世界日記

コロンビア共和国便り

コロンビア 再発見! (活動の紹介③)

こんにちは。

ボゴタで再生可能・省エネルギーで活動中の半田滋です。

今回のテーマは「活動の紹介③」です。

新しい実験室での本格的な作業に先立ち、最近は実験装置や分析機器のPOE(標準作業手順書)の整備を重点的に行っています。水素関係のプロジェクトはコロンビアナショナル大学を主体とする国のプロジェクトで、ハベリアナ大学を含めコロンビアの4大学で分担して進めることになっています。例えばハベリアナ大学ではバイオガスの改質による水素製造、ナショナル大学では水素の輸送・貯蔵、コーヒー生産の盛んなウイラ地方の南コロンビア大学ではコーヒー製造での工程排水を嫌気性発酵させて水素を製造する検討など、多種多様の研究テーマが計画されています。

作業手順書は会社員時代になじみがあったもので、記載する項目や内容もコロンビアでも同じなのでハベリアナ大学共通のフォーマットに従ってスペイン語で記載していく、という作業を行っています。実験室の対象機器としては小さいものではpHメータや電子天秤、大きなものではサンプル保管用の冷蔵庫・冷凍庫やドラフトチャンバーなど、新旧ざっと26機器、のべ50点くらいの分量があります。これら以外にも分析室での分析機器7-8種類もサンプルの作成から操作までが対象です。旧実験室で古くから使っていたもののため取扱説明書がないものが多く、メーカーのホームページからマニュアルを探したり、全くないものは自分で操作してまず日本語で説明文を作成し、スペイン語に翻訳したものを最終的に教授に承認していただく、という手順です。誰が見てもすぐに操作できるように写真を使ったり、日本での失敗例を添付するなど工夫しながら作成しています。まだ7機器分しか完成していませんが、ポコアポコ(少しずつ)、地道に進めています。

先日、コレヒオ(日本の高校に相当)の生徒たちが実習に来場し、2時間半ほど説明をしました。pH計での測定、ピペットの使い方、撹拌機の操作など特に難しいものはありませんでしたが、操作ごとに理由をつけて説明してみました。日本人のおじさんボランティアからこんなふうに教わったと、印象に残ってくれればうれしいですが、さてどうだったでしょうか。

今回は「活動の紹介③」について書いてみました。

それではまた、アスタルエゴ!

写真1 POE作成例

写真2 機器分析のサンプル準備

写真3 生徒の実習

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