JICA海外協力隊の世界日記

コロンビア共和国便り

コロンビア 再発見! (ボゴタの博物館①)

今回のテーマは「ボゴタの博物館 ①」です。 黄金博物館やボテロ美術館はコロンビアの観光案内に必ず出てくるほど有名なので、今回はそれ以外に私が訪れた博物館を2つご紹介いたします。

1.コロンビア国立博物館

2025年大阪・関西万博の日本館には火星の石や小惑星の砂が展示されているそうですが、この博物館では入館してすぐに隕石が“ドン!”と無造作に置かれています。説明書には「1810年の聖金曜日の夜に大気圏に突入した。当初の重量は750kgでスミソニアン協会はこれをアタキサイト(鉄隕石)に分類した。鉄93%、ニッケル6%、、、」と書かれています。分析や研究のために世界各国の大学や研究所に切り分けられたため現在は411kgとのことで、これだけ重ければ誰も持って行けないだろうと、納得しました。日本でも時々隕石による火球のニュースを見聞きしますが、この隕石でもきっと火球が見られ、大騒ぎになったのではないかと想像します。 この博物館は以前は刑務所だった建物で、廊下の鉄格子や外から見える小部屋、要塞のように頑丈な石造りからその名残が見て取れます。展示品は自然科学、産業から考古学、民俗学など広範囲にわたり、コロンビアの過去から現在が楽しめます。

2.キンタデボリバル博物館

キンタとは別荘の意味で、中南米各国がスペインからの独立を目指した時の指導者の一人、シモン・ボリバルが1820年代に住んでいた邸宅です。この博物館はボゴタの東にそびえるモンセラーテの丘のふもとにあり、彼の寝室や食堂、台所等がある建物だけでなく大きな木々や珍しい草花の生い茂る庭園も見どころとなっています。昔のボゴタはこのような背の高い木々が生えていたのだろうか、ボリバルはこの別荘で何をしていただろうか、などといろいろと想像をめぐらせてみました。この庭園にはボリバルが解放を目指したパナマ、ベネズエラ、コロンビア、エクアドル、ペルー、ボリビアの国旗が掲揚されており、コロンビアの歴史をくわしく知りたい、と思うようになりました。

ご紹介した2つの博物館はありがたいことに60歳以上のシニア特典で無料で入館させていただきました。ボゴタにはあまり知られていない博物館が沢山ありますのでまた別の機会に「ボゴタの博物館②」をご紹介してみたいと思います。 今回は「ボゴタの博物館①」について書いてみました。

それではまた、アスタルエゴ!

写真1  国立博物館の外観

写真2 隕石の実物

写真3 キンタデボリバル博物館の各国の国旗

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